干渉って何? -建築設備と干渉について紹介-

こんにちは。
設備業界に従事し始めるとよく干渉だとか納まらないだとかといった言葉を耳にするかと思う。
特に設備についてまだあまりよくわかっていない方からすれば何のことかと思うだろう。
当然他にも多くの建築用語があるわけだが比較的に耳にする機外が多い単語はこの干渉だろう。
詳細は後程紹介するが建築設備用語であるいわゆる納まりとほぼ同じタイミングで用いられる。

今回は「干渉」について紹介する。

 

 

干渉とは

干渉についてインターネットで調べると以下のような定義が出てくる。

・他人のことに立ち入って自分の意思に従わせようとすること。「他人の生活にする」 ・国際法で、一国が他国の内政・外交に、その国の意思に反して介入すること。「武力・二つ以上の同じ種類の波が重なって、互いに強め合ったり弱め合ったりする現象。音波でのうなり、光波での干渉色によるシャボン玉の色づく現象など。

 だが建築設備でよく使われる干渉は上記のいずれにも当てはまらない。
だとすると建築設備で使われる干渉とは何なのか。
よく建築設備で用いられる干渉とは主に納まっていない状況を示す。

例えば構造の梁が邪魔してダクトを通すことができないことだ。
つまりダクトが納まっていない状況を構造の梁とダクトが干渉しているという。

さらにひどい事例だと構造体の梁と天井の高さが不整合していることもあり得る。
つまり天井の高さよりも下部に構造体の梁が出てきてしまっている状況だ。

普段既に運用されている建物しか見ていないとこういった不整合は知る由もない。

 

だが実は設計中では当たり前のように至る所で干渉が発生する。
設計業はこの干渉を全て解決した上でデザインや機能性に優れた建物を作ることにあるといえる。

様々な干渉

続いて実際に起こり得る様々な干渉について事例を踏まえて紹介する。

   梁とダクトの干渉

前項でも紹介したが梁とダクトの干渉についてだ。
階高が小さいほど起こりやすい干渉だ。
構造体はその建物に必要な構造であるため原則的に梁の大きさを変えることはできない。
小梁であれば移動可能な場合もある。
しかし大梁の場合は建物の主要な構造体だ。
そのためダクトをどうにかする他干渉を解決する手立てはなかなかない。

解決例としては以下のとおりだろう
・ダクトルートの変更
・ダクトの形状を変更
・天井の高さを下げることでダクトのルートを確保

(参考)具体的な天井のおさまりは以下を参照頂ければと思う。

   梁と床開口の干渉

梁と床開口の干渉もよくおこる。

 

例えば水廻りでよく干渉が起こりやすい。
大便器や小便器等の排水管は器具の設置位置にしか設置できない上に数が多い。
どうしても大梁や小梁にこれらの衛生器具が重なってしまうことがある。

解決例としては以下のとおりだろう。

・大梁の位置微調整
・小梁の位置変更
・衛生器具の位置変更
・壁掛けの衛生器具を採用
・ライニングのふかし幅を調整

(参考)具体的な解決方法は以下のリンクからご確認いただければと思う。

   シャッターとダクトの干渉

シャッターが必要な建物についてはシャッターと設備資材が干渉することもある。
シャッターは主に吹抜け部等に用いられることが多い。
このシャッターは天井裏にモーターやシャッターの巻取り用のボックスが設置される。
これが思ったよりも大きい。

解決例としては以下のとおりだろう。
・ダクトルートの変更
・シャッターの範囲を変更
・ダクトの形状を変更

まとめ

今回は建築設備における「干渉」について紹介した。
設計段階、施工段階においてかなりの数の干渉が発生する。
今回の記事をきっかけにどんな干渉があるか事前に調べておくと今後の業務で干渉が発生した時に対応しやすいだろう。

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