こんにちは。
外構の計画を行う際に公設桝と排水管の高さがどうしても合わないことがあるかと思う。
その場合はどうしてもマンホールポンプを見込むこととなる
普段マンホールポンプを計画することはほとんどないかと思う。
そのためマンホールポンプをどのように計画すればよいかわからない方も多いだろう。
今回はマンホールポンプと排水桝の計画についての配慮するべき事項について紹介する。
地上レベルからの平面イメージを紹介する。
最低でもマンホールは計3つ必要だ。
排水桝内に設置することとなる水中ポンプ(マンホールポンプ)は他の水中ポンプ同様に2台1組で計画を行う。
水中ポンプ1台に対してマンホール1つが必要だ。
(ここでは水中ポンプに着脱装置を設ける前提とする。)
そのため水中ポンプ2台に対してマンホールが2つ必要となる。
またピットへアクセスするためにさらにもう一つマンホールが必要だ。
つまりマンホールは最低でも3つ必要となる。
次にピット内の平面イメージを紹介する。
最も低い位置となる釜場に水中ポンプを設置する。
その水中ポンプで確実に排水ができるように釜場に向かって勾配を設ける。
またメンテナンス用に勾配とは別にステップ(いわゆる階段)を設ける。
排水桝と断面計画
前項では排水桝の平面計画について紹介した。
本項では排水桝の断面計画について紹介する。
図は先ほどの平面と断面での位置関係が若干異なるがこちらの方が理解しやすいかと思うので本図で紹介する。
排水管のレベルが低いため水中ポンプを用いてポンプアップを行う。
その水中ポンプに着脱装置が設けられている場合は水中ポンプにレールおよびチェーンを設ける。
またメンテナンス用にタラップを設置する。
着脱装置を用いて排水ポンプを持ち上げるイメージを紹介する。
チェーンを引っ張り排水ポンプを持ち上げる。
この際に留意したいことが水中ポンプはマンホールの真下に設けるということだ。
マンホールの真下に水中ポンプが設置されていないとポンプを引っ張り出せないといった問題が起きる。
続いて排水桝内のメンテナンスのイメージを紹介する。
人が安全に昇り降りできるようタラップを設置する。
またタラップは構造上排水桝壁面にしか設けられない。
その他配慮すべき事項はマンホールの真下にタラップを設ける必要があるということだ。
まとめ
今回はマンホールポンプと排水桝の計画についての配慮するべき事項について紹介した。
水中ポンプと排水桝の平面計画
・マンホールは最低でも3つ必要。
・釜場に向かって勾配を設置。
・ステップを設置。
水中ポンプと排水桝の断面計画
・水中ポンプにレールおよびチェーンを設置。
・水中ポンプをマンホールの真下に設置。
・マンホールの真下にタラップを設置。
滅多にマンホールポンプを計画することはないかと思う。
ただ基本的には建物内に設ける排水ポンプと同じような事項について配慮すれば大きな問題はないだろう。
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