様々なダンパー -VD,CD,FD,SD,MDとそれらの役割を紹介- 2022.09.262026.01.03 【↓ダクト講座一覧↓】(プルダウン) ダクト設備 (34)【ダクトの基礎】 ①ダクトの役割と仕組み ②ダクトの材料 ③ダクトの吊りと接続方法 ④保温の必要性 ⑤空調ダクトと換気ダクトの違い ⑥様々なダンパー ⑦VDの役割と設置例 ⑧CDの役割と設置例 ⑨MDの役割と設置例 ⑩FDの役割と設置例 ⑪HFDの役割と設置例 ⑫SFDを設けるケース ⑬HFDの設置位置と耐火ダクト ⑭FDを設けるかダクト迂回か ⑮CAVとVAVの役割と設置例 ⑯ガラリの役割 ⑰ベントキャップの役割 ⑱制気口の種類と使い分け ⑲制気口BOXの役割 ⑳制気口の結露防止 ㉑保温内貼り、外貼りの使い分け ㉒ブリーズライン上部のBOX ㉓アスペクト比【ダクトの計画・大きさ】 ①ダクトの大きさの決め方 ②矩形ダクトとスパイラルダクト ③ガラリの大きさの決め方 ④制気口の位置の決め方 ⑤制気口の大きさ計算方法 ⑥制気口の大きさ計算ツール ⑦制気口ボックスの大きさ計算方法【ダクトの描き方】 ①ダクト図の描き方 ②制気口リストの作り方 ③ガラリチャンバーリスト ④ダクトの描き方_枝ダクト こんにちは。設備設計を行っていると必ずと言っていいほどダンパーという用語が出てくる。業界内ではよくVD,CDなどといった略語を使用する。設備設計初心者の方からすれば全く意味の分からない単語だろう。今回はダンパーの意味、種類とその役割について紹介する。 コンテンツ (参考)YouTubeで確認ダンパーとはボリュームダンパー(VD)チャッキダンパー(CD)ファイヤーダンパー(FD)防煙ダンパーモーターダンパーまとめ (参考)YouTubeで確認 本稿の内容をYouTubeでも確認いただくことが可能であるため、興味がある方は是非ご確認いただければと思う。 ダンパーとは まずはダンパーの意味について紹介する。ダンパーとは、ダクトの途中に取り付けられ、空気の量や方向(流れ)を調節・制限するための装置である。ダンパーの内部には、板状の羽根(ブレード)が設けられており、この羽根を開閉することで空気の量や方向(流れ)を調節・制限できる仕組みになっている。例えば、風量が大きすぎる場合には、羽根を少し閉じることで風量を低減することができる。このようなダンパーには、主に以下の種類がある。① ボリュームダンパー(VD)② チャッキダンパー(CD)③ 防火ダンパー(FD)④ 防煙ダンパー(SD)⑤ モーターダンパー(MD)これらについて、以下で順に紹介していく。 ボリュームダンパー(VD) ボリュームダンパーとは、主に風量を調節する役割を持つダンパーである。前項でも紹介したとおり、風量が大きい場合にはボリュームダンパーを少し閉めることで風量を低減できる。一方、風量が小さい場合には、ボリュームダンパーを少し開けることで調整が可能である。このように、ボリュームダンパーは風量の微調整を行うための装置である。 ただし、ボリュームダンパーによる風量調整には限度がある。風量が適正でない場合に、まず検討すべきなのは、ダクトに接続されているファンの能力が適切かどうかである。そのうえで、最終的な微調整手段としてボリュームダンパーを用いるべきだと考える必要がある。なお、ボリュームダンパーは英語では Volume Damper と表記される。(参考)VDについてより詳しく知りたい方は、以下のリンクからご確認いただければと思う。 ダンパーは何のためにある? -VDの役割と設置例を紹介-こんにちは。普段様々な設計図を眺めていると何のためにこんなところにダンパーがあるの?などと不思議に思ったことはないだろうか。例えば法的に必要なFDは比較的役割がわかりやすいだろう。FDは主にダクトが防火区画を貫通する際に用いられる。そのため... チャッキダンパー(CD) チャッキダンパーは、空気の流れを一方向に制限する役割を持つダンパーである。例えば、空気が逆方向に流れようとした場合を想定すると、ダンパー内部の羽根が自動的に閉じる構造となっている。これにより、ダンパーを閉鎖状態とし、空気の逆流を防止することが可能である。 チャッキダンパーは、主に複数のダクト系統が合流している場合に多く用いられる。また、同一のガラリを複数のダクトで共有している場合にも、逆流防止の目的で設置されることがある。なお、チャッキダンパーは英語では Check Damper と表記される。(参考)CDについてより詳しく知りたい方は、以下のリンクからご確認いただければと思う。 ダンパーは何のためにある? -CDの役割と設置例を紹介こんにちは。普段設計をしていると様々なダンパーを扱う。例えば防火区画処理に必要なFDもその一つだ。他にも何か他の機器と連動させたりするためにはMDが使用されることもある。風量調整においてはVDが活躍する。一方でCDはどんな場合に使用されるだ... ファイヤーダンパー(FD) ファイヤーダンパー(防火ダンパー)は、火災発生時にダクトを通じて他室へ熱や火炎が伝搬するのを防止する役割を持つダンパーである。ファイヤーダンパーの内部には温度ヒューズが設置されており、この温度ヒューズが一定温度で溶断することで、ダンパーが自動的に閉鎖する仕組みとなっている。 一般的な防火ダンパーは、周囲温度が72℃以上になると自動的に閉鎖する。一方で、高温用ファイヤーダンパーと呼ばれるタイプも存在する。このダンパーは、280℃以上になることで自動的に閉鎖する構造となっている。高温用ファイヤーダンパーは、もともと高温になりやすい厨房系統のダクトなどに主に使用される。なお、ファイヤーダンパーは英語では Fire Damper と表記される。また、高温用ファイヤーダンパーは英語では High Temperature Fire Damper と表記される。(参考)FDおよびHFDについてより詳しく知りたい方は、以下のリンクからご確認いただければと思う。 ダンパーは何のためにある? -FDの役割と設置例を紹介-こんにちは。普段様々な設計図を眺めていると何のためにこんなところにダンパーがあるの?などと不思議に思ったことはないだろうか。VDをはじめCDやMDなど様々なダンパーがある。これらは調整用や制御を行うために使われるダンパーだ。一方で法的に必要... ダンパーは何のためにある? -HFDの役割と設置例を紹介-こんにちは。ダンパーを設置するうえでどのダンパーを選んだらよいかよくわからない。そんな風に思うことがあるかと思う。特にFDとHFDについてもどちらのダンパーを選んだらよいかよくわからないケースもあるだろう。FDとHFDともに構造自体は何ら変... 防煙ダンパー 防煙ダンパーは、火災発生時に他室へ煙が伝搬するのを防止する役割を持つダンパーである。防煙ダンパーは、ダンパー単体で設置されることはほとんどない。 通常は、煙感知器を別途設置し、その煙感知器が作動することで、防煙ダンパーが自動的に閉鎖される仕組みとなっている。 なお、防煙ダンパーは英語では Smoke Damper と表記される。 モーターダンパー モーターダンパーは、機器の運転状態や風量などを制御する役割を持つダンパーである。 多くの場合、モーターダンパーが単体で動作することはなく、他の機器や制御系統と連動して使用される。 例えば、空調機と連動させて使用するケースが挙げられる。 空調機が停止すると、それに連動してモーターダンパーも自動的に「閉」とすることが可能である。 また別の例として、室内にスイッチを設け、そのスイッチを操作することでダンパーを「開」にするといった制御も行われる。 その他に、ダンパーの開度を比例制御し、風量を変風量とすることも可能である。 但し、風量を制御しているわけではなく、あくまでもダンパーの開度を制御し、風量は成り行きとなる点に注意が必要である。 このように、モーターダンパーは自動制御や遠隔操作を可能にするダンパーとして用いられる。 なお、モーターダンパーは英語では Motor Damper と表記される。 (参考)MDについてより詳しく知りたい方は以下のリンクからご確認いただければと思う。 ダンパーは何のためにある? -MDの役割と設置例を紹介こんにちは。建築設備では様々なダンパーが用いられる。そのダンパーの中でもMDは機器等と連動して動く。いわゆるMD以外のダンパーは連動しては動かない。例えばVDの開閉は手動で開閉するのみにとどまる。CDは風の流れにより自然とダンパーが開閉され... まとめ 今回はダンパーの意味、種類とその役割について紹介した。設計初期のころはなかなか違いが分かりづらいかもしれない。ただ役割の異なるダンパーを見込んでしまうと想定していたものとは全く異なる動きをするため是非とも覚えたい。
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