こんにちは。
普段建築設備として従事していると配管やダクトに対してはある種当たり前のように保温を取り付けることが多い。
というのも例えば冷たい水が配管内を常時流れているとすると徐々に配管の周りの温度が冷えてきて結露する。
結露すること自体はさほど問題はないのだが、その結露水が例えば天井内にぽたぽたと垂れてきたり床が濡れてしまっていたりなどが問題だ。
また水気を常時放置しているとだんだんとカビが生えてくる要因にもなる。
だからこそ結露は悪者扱いされている。
そんな結露を空調機器や極力配管、ダクトで起こさないように通常標準仕様書で保温を行うようにする旨が記載されている。
ただ標準仕様書はあくまでも日本における基本的な設計施工指針のようなものだ。
そのため当然日本とその他の国では保温に限らず様々なルールや習慣が異なる。
そんな日本ならではの常識が実は海外では常識ではないことも多々あるので今回は保温に着目し日本と海外のを比較することとする。
いわゆる標準仕様書に記載のある配管の保温サイズはこちらでも紹介している。
再掲するとこちらの表のように配管種別ごとに保温厚さが異なる。
比較的温度が高温な蒸気管については他の配管と比較しても割と小さな配管径から保温厚を厚くする必要がある。
また配管内を常に流れ続ける冷温水管についても保温厚が厚いことが特徴だ。
海外における保温
年間を通じて温暖な気候となる国において最も大きな違いが給排水管に保温を行わないことだ。
また給水については発展途上国では基本的に井戸水を用いることが多いといったこともあり給水自体比較的温度が高い。
そんなこともあり給水管は保温されないケースがほとんどだ。
続いて排水管についても保温されないことがほとんどだ。
というのも排水管については結露の心配がそもそもなく排水管からの発生騒音を小さくすることが目的だからだ。
海外では全く気にされず排水管に保温が施されることがほとんどない。
まとめ
今回は配管に対する保温の違いについて日本の場合と諸外国の場合を比較した。
日本の場合は安全に安全を重ねて保温をまくケースがほとんどだが諸外国では気候による違いこそあるが保温が施されないケースもある。
もちろん国の習慣や気候風土によっても異なるためその国ごとに適した方法を対応されたい。
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