こんにちは。
ダクトを設計し始めたばかりのころは様々なダクトの材料がわからないものだ。
制気口ボックスもその一つで制気口との違いがよくわからなかったり、何のために設置されているのかがわからなかったりする。
今回は制気口ボックスの役割を紹介する。
(参考)制気口ボックスのサイズや減音量について詳しく知りたい方は以下の記事を参照頂きたい。
まずダクトの各材料と制気口ボックスの関係性について紹介する。
制気口ボックスは制気口付近に取り付けられる材料だ。
また制気口ボックス自体はダクトと接続される。
制気口廻りを拡大した。
先ほど制気口ボックス自体はダクトと接続されると紹介した。
実際に制気口と接続されるダクトをよくネックという呼び方をする。
特別な意味はないのだが要するにダクトだ。
ダクトを介して制気口が接続される。
3Dで表現すると左図の通りとなる。
1次側だクトは比較的スパイラルダクト(フレキシブルダクト)による計画が多いだろう。
もちろん風量が多いようであれば矩形ダクトでも問題ない。
ネック(ダクト)は制気口の接続形状に合わせた形とすることが一般的だ。
(参考)制気口の種類についてより詳しく知りたい方は以下の記事を確認頂ければと思う。
また制気口ボックス内にはグラスウールが内貼りされていることも多い。
(参考)制気口ボックスの内貼りについてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考に頂ければと思う。
制気口ボックスの役割
制気口ボックスの役割は大きく2種類ある。
①ダクト内からの騒音を抑制
②空気の整流
ダクト内からの騒音を抑制
制気口ボックスにはダクト内からの騒音を抑制する効果がある。
ダクトが計画されておりダクト内を空気が動くということはファンがダクトのどこかに設置されているはずだ。
制気口ボックスによりファンのモーターからの騒音およびダクト内を流れる空気とダクトの摩擦による騒音を抑制することができる。
実際には制気口ボックス内にグラスウールを内貼りすることが一般的だ。
グラスウールの厚さによっても減音量が異なることが特徴だ。
グラスウール自体の要否については騒音を気にする部屋かどうかで決めればよいだろう。
空気の整流
ダクト内の空気は基本的に乱流だ。
乱流のままだと均一な空気の吹出、吸込ができない。
そのため状況により制気口からの吹き出しの方向や吸込みの方向が変わってしまう。
感覚としてはエアコンの吹出口に設けられている羽根により送風方向が常に変わるようなイメージだ。
(ただエアコンの場合はある程度決まった周期、動き方をするため不快感を感じないだろう)
まとめ
今回は制気口ボックスの役割を紹介した。
制気口の手前には基本的に制気口ボックスをセットで設けるものだと覚えておけばよいだろう。
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