【これならわかる】ダクトの役割から仕組みまで一気に紹介

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こんにちは。
よく設計業務や建築関連の話をしている際に聞くダクトという言葉。
そんなダクトだがそもそもダクトって何?という方がよくいらっしゃるかと思う。
一概にダクトといっても様々な用途があるためなおさら頭を抱えるものだ。
特に今後建築関連に関わる方は覚えることが必須なので本記事を参考に理解いただければと思う。

そんなダクトについて今回はダクト役割と仕組みについて紹介する。

ダクトとは

ダクトとは一言でいえば空気を運ぶための空洞のことを指す。
語源はラテン語でDucereといい導くといった意味だ。
英語ではDuctと表現する。

例えば外部からの新鮮な空気を室内へ供給するために用いられたり空調するために循環用にダクトが用いられたりする。その他厨房やトイレなどの臭気や熱が発生する部分についてもダクトと呼ばれるものを使用して空気を外部へ排出するためにダクトが設けられる。

そんなダクトだが建築に順次する上では以下の用途に分けることができる。
SA:空調された空気を室内まで届けるためのダクト。
RA:室内の空気を空調するために室内からの空気を吸い込むためのダクト。
OA:外部からの新鮮な空気を室内へ取り込むためのダクト。
EA:トイレなどの臭気が発生する場合や倉庫など湿気対策のために室内から外部へ空気を排出するために用いられるダクト。
SOA:外部からの新鮮な空気を空調したうえで室内に届けるためのダクト。
KEA:専ら厨房で発生した熱や臭気を外部へ排出するためのダクト。
SE(SM):火災時に発生した煙を強制的に屋外へ排出するためのダクト。
SDD:主に研究所などで使用される有機溶媒と呼ばれる人体に有害な物質を強制的に屋外へ排出するためのダクト。
SDW:主に研究所などで使用される酸やアルカリ系で人体に有害な物質を強制的に屋外へ排出するためのダクト。

 上記の通りダクトとは言え実に様々な用途がある。
ただこれだけだと結局ダクトって何なの?ってなるかと思うので次項以降更に詳しく紹介する。

ダクトの見た目

こちらの天井面に張り出しているグレーのパイプのようなもの。
これがまさにダクトとよばれるものだ。
大抵は天井面に設置されている。
また最近の商業施設やおしゃれな建物でもダクトがむき出しに設置されていることが多い。

建物によっても異なるが通常は銀色のダクトが多い。
(通常ダクトとして使用される材料が鋼板と呼ばれるものでありその色が銀色のため)
銀色に塗装をすると先ほどの上記のような色であったりその他の色に着色ができる。

こちらの写真なんかはものすごくわかりやすい。
(日本では考えられないかもしれないが。)
外聞むき出しになっている銀色のものが全てダクトと呼ばれるものだ。 

ほとんどの建物では人の目に見えないように天井裏に設置されることが多いダクトだが見かけるとすれば天井下で見かけることが多いかと思われる。

 

ダクトの材質

ダクトの材質は主に以下が使われる。

ダクトの材質使用用途
溶融亜鉛メッキ鋼板屋内全般
ガルバリウム鋼板屋外ダクト、塩害地域における露出ダクト
ステンレス鋼板屋外ダクト、塩害地域における露出ダクト、厨房排気
塩ビ被覆鋼板浴室等の多湿空気の排気ダクト、
実験排気(酸アルカリ等)空気用の排気ダクト

ほとんどの建物で必ず使用される材質は溶融亜鉛メッキ鋼板だ。
ダクトといえば一般的に溶融亜鉛メッキ鋼板が使用される。

ガルバリウム鋼板、ステンレス鋼板は主に屋外用のダクトに用いられる。
そんな両者の違いを紹介する。
まずは費用は全く異なることがあげられる。
ガルバリウム鋼板の方がステンレス鋼板よりも安いことがほとんどだ。
だが見た目としてはガルバリウム鋼板よりもステンレス鋼板の方が優れている。
重量としてはガルバリウム鋼板よりもステンレス鋼板の方が軽い。
耐用年数はステンレス鋼板の方が長いことが特徴だ。

項目ガルバリウム鋼板ステンレス鋼板
費用安価高価
見た目傷が目立ちやすい傷が目立ちづらい
重量普通軽量
耐用年数約30年約50年

※耐用年数は周囲の状況にもよるため参考値

ダクトの種類

ダクトの種類は主に以下に分類できる。

長方形もしくは正方形の形をした矩形ダクト。
円形の形をしたスパイラルダクト。
円形でジャバラのような形をしたフレキシブルダクト。
法的に必要な場合に用いられる耐火ダクト。

これらのダクトはそれぞれ以下の場合に用いられる。
矩形ダクト_風量が多い場合に用いられる。
スパイラルダクト_風量が少ない場合に用いられる。
フレキシブルダクト_制気口に接続する際の調整用として用いられる。(次項参照)
耐火ダクト_防火区画の貫通など法的に必要な場合に用いられる。

ダクト廻りの構成

ダクト廻りの構成は主に以下の通りだ。

ベントキャップ_外部から空気を取り入れる時および外部へ空気を排出する際に用いられる。主に雨除けのために使われる。
ファン_空気を強制的に送風するためのもの。
ダンパー_ファンから吐き出される空気の量を調整するもの。
(上記の図の場合は主に施工時に用いられる)
制気口BOX_ダクトからやってくる空気の消音や整流を行うためのもの。
制気口_ここから実際に空気が室内に入ってきたり室内から出ていったりする。

まとめ

今回はダクト役割と仕組みについてについて紹介した。
ダクトの用途は非常に多岐にわたる反面建物に非常に密接にかかわっていることを紹介した。
ダクトの理解について少しでも皆様のお役に立てれば幸いである。

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