外気絶対湿度がどの程度上昇しているか

【↓空気線図講座一覧↓】(プルダウン)

こんにちは。
最近とことん話題によく上がる結露。
そんな結露だがなぜ最近よく聞くようになったのだろうか。
昔はそんなに結露で話題にならなかったとイメージを持つ方も多いだろう。
今回は結露が起きやすくなった原因について自然気象の面から紹介する。

なお気象情報からの近年の絶対湿度の傾向について紹介しているので興味ある方はこちらから。。

2000年の外気温度および絶対湿度

まずはこちらのグラフを見たことがあるだろうか。
いわゆる空気線図と呼ばれるものでありとあらゆる空気をこの空気線図と呼ばれるもので説明することができる。

そんな空気線図からも結露が発生しやすくなる要因は説明ができる。
上記の図に赤線で室内絶対湿度(室内温度26℃時)と記載したラインがいわゆる一般的な室内の空気が持っている絶対湿度である。
単純にこの赤線よりも外気絶対湿度が高くなることで結露が発生しやすくなる。

上記のグラフは2000年の東京における外気の空気状況を1時間おきにプロットしたものだ。
このグラフから読み取れることとしては外気の絶対湿度が赤線を超えている時間数は年間を通じて36.3%となった。
このような形で現在までの絶対湿度の変化を見ていくこととする。

ちなみに空気線図について詳しく知りたい方はこちらから。

2010年の外気温度および絶対湿度

続いてが2010年における外気についてだ。
同じように絶対湿度に着目してみると赤線を超えている割合は全体の33.5%となった。
2000年と比較すると2.8ポイント減少している結果となった。
傾向としては2000年とは大きく変わっていないだろう。

2021年の外気温度および絶対湿度

続いて2021年の場合だ。
これまでと同様に赤線を超える絶対湿度の発生頻度に着目すると42.8%となった。
2010年と比較すると9.3ポイント上昇することとなった。
2010年から2021年にかけて徐々に絶対湿度が上昇したことが示唆される。

まとめ

今回は結露が起きやすくなった原因について自然気象の面から紹介した。
特に2021年においては2000年および2010年の外気絶対湿度と比べても高い結果を示した。
絶対湿度が高いということはそれだけ結露が発生しやすくなる。
そのため特に最近では結露というキーワードをよく聞くことにつながるのかと思われる。

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