こんにちは。
変風量装置(VAV)の最小風量を設計する際に、いまいち風量がよくわからないといったことはないだろうか。
VAVは風量を可変させられるがゆえに、自由な風量に制御を行うことができる方と思っている方も少なくない。
しかし、制御できるとは言うものの、実際にはVAVの制御の加減があること事実である。
今回は、VAVの最小風量を考え方を紹介する。
変風量装置はvariable air volume(VAV)という。
風量を制御するためにVAVが用いられることが多い。
VAVを使用することによって、必要最小限の風量のみを室内に供給することになる。
そのため。定風量の機器と比べると、大幅な省エネ化を図ることができる。
VAVの主な制御方法としては、室内温度を検知し、室内に必要な風量を制御する。
VAVは一般的に比例制御によって、必要な風量が制御される。
MDとの違い
VAVとMDの最も大きな違いは、風量を計測することが可能かどうかである。
(厳密には風速を計測し、演算して風量が算出される。)
MDの場合はMDの開度のみを制御するため、実際に風量がどの程度であるかを把握することはできない。
しかし、VAVであれば、風速(風量)を制御するため、正確な風量で制御を行うことが可能である。
詳しくは以下の記事で紹介しているため、興味がある方はご確認いただきたい。
VAVの最小風量
VAVの最小風量は一般的に定格風量の30%と言われている。
そのため、例えば風量が1,000m3/hであればVAVによる最小風量は300m3/hとなる。
計算式 |
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最小風量[m3/h] = 定格風量[m3/h] x 30% |
計算例
以下に計算例を2例紹介する。
まとめ
今回は、VAVの最小風量を考え方を紹介した。
一度計算方法さえ習得できれば、VAVの最小風量の算出方法は難しくはない。
そのため、ぜひ、本稿をきっかけに計算方法を習得いただければと思う。
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