建築設備必見 -流量から配管径を求める方法 – 計算方法を紹介

こんにちは。

まだ設備設計を始めたばかりだと配管径をどのように求めたらよいかわからなくなることも多いかと思う。
設備設計で扱う配管大きく冷温水管、蒸気管、給排水管、通気管だ。
その中でも中央熱源を扱う場合に用いられる冷温水管や給水管等の配管径はどの建物においても比較的搭乗頻度が高い。

今回は配管内が常時満水となる配管について、流量から配管径を求める方法を紹介する。

配管径を求める際に用いる流量線図

出典:建築設備設計基準

建築設備設計基準では配管の計算の簡略化を図るため、配管種別ごとに流量と推奨流速を用いて配管径を確認することができる。

例えば流量が100L/minの時の配管径を求める場合を確認する。
まず左側の流量より100L/minを確認する。
100L/minから右に進み推奨流速(破線部分)に突き当たる部分を確認する。
100L/minと破線の交点を確認し、併せて右肩上がりの線を確認する。
40Aと50Aの間に交点があることが確認できる。
大きい方を読み取り配管径は50Aとなる。

上記の表より毎回読み取ることは結構な労力になる。
そのため以下に配管種別ごとの流量と配管径を紹介する。

配管種別ごとの流量と配管径

硬質塩化ビニルライニング鋼管

出典:建築設備設計基準

※近似曲線より計算式を算定しているため左表と若干数値が異なる。
配管径一覧[A]
1520253240506580100125150200250300

硬質ポリ塩化ビニル管

出典:建築設備設計基準
※近似曲線より計算式を算定しているため左表と若干数値が異なる。
配管径一覧[A]
131620253040506575100125150

鋼管

出典:建築設備設計基準
※近似曲線より計算式を算定しているため左表と若干数値が異なる。
配管径一覧[A]
152025324050658090100125150175200225250300

ステンレス鋼管

出典:建築設備設計基準
※近似曲線より計算式を算定しているため左表と若干数値が異なる。
配管径一覧[Su]
132025304050607580100125150200250300

ポリエチレン管

出典:建築設備設計基準
※近似曲線より計算式を算定しているため左表と若干数値が異なる。
配管径一覧[Pe]
132025304050

まとめ

今回は配管内が常時満水となる配管について、流量から配管径を求める方法を紹介した。
だが配管径の計算をマスターすることと同時に流量を決定することも重要だ。
給水については以下の記事で流量の計算方法を紹介しているため興味がある方は参考にしていただければと思う。

あきしょー工房公式アプリ メカナビ!

機械設備に関する計算をはじめ、気象データ、表やグラフなどをアプリ内で公開。詳細はこちらよりご確認いただければと思う。

イラストや技術データ、ソフト、電子書籍のダウンロードは?

本ブログで紹介しているイラストや技術データ、電子書籍はすべてこちらで公開している。
興味がある方は是非ご確認頂ければと思う。
閲覧はこちらから!


より深く学びたい方は以下の書籍がおすすめ!



初心者マークとおさらば ダクト図の基本


本サイト経営者が執筆。
各設備の中でもダクト設備は特に覚えることが多い上に奥深いことが特徴だ。
そこで本書ではダクトに関する基礎的な知識を極力わかりやすく紹介。
まずは本書を通じてダクトの基本を身につけて頂ければと思う。
Kindle Unlimitedユーザーであれば無料で購読が可能だ。


購読はこちらから




初心者マークとおさらば エアコンの基本

本サイト経営者が執筆。
多くの家庭に設置されているエアコン。
近年では外気温度も年々上昇しております桝エアコンのニーズが高まっている。
そこで本書ではエアコンに関する基礎的な知識を極力わかりやすく紹介。
まずは本書を通じてエアコンの基本を身につけて頂ければと思う。
Kindle Unlimitedユーザーであれば無料で購読が可能だ。


購読はこちらから




初心者マークとおさらば 空気線図のよみかた

本サイト経営者が執筆。
参考書といえばどうしても難しい表現で記載されていることが多い。
難しい表現を使った書籍で理解を深めるためにはそれ相応の時間を要する。
本書はそんな難しい表現を極力使用せずに空気線図について紹介している。
今回をきっかけに空気線図を学びたい方にはぴったりだ。
Kindle Unlimitedユーザーであれば無料で購読が可能だ。


購読はこちらから



排水、通気管径と排水勾配の基本
本サイト経営者が執筆。第6弾!
排水管や通気管の管径の計算方法がよくわからない。
もしくは排水勾配がよくわからない方におすすめの書籍だ。
痒い所に手が届くため、深く理解したい方にはおすすめだ。
Kindle Unlimitedユーザーであれば無料で購読が可能だ。


購読はこちらから



お悩み相談掲示板を始めました!
建築に関する内容やその他建築だけに関わらず、こちらへご相談ください!

Mechanical SystemPlumbing System
あきしょー工房

コメント