躯体水槽容量の算定方法

今回は躯体水槽容量の算定方法について。
よくいろいろな人が間違える躯体水槽の要領算定方法。
よく現場段階で水槽の容量が確保できない旨指摘されたり、水槽容量が大きすぎたりすることがあると思う。
というのも通常の水槽とは異なり水槽の水平投影面積の算出や有効水深の方法が異なるから。
ということで今回は躯体水槽の容量を算出してみたいと思う。

 

躯体水槽の水平投影面積

まずはこちらの図の確認から。今回は2スパンにまたがった水槽をイメージしてみる。

ここで注意することは少なくとも赤ハッチの部分が水槽の有効範囲ということ。
以下の通りに順番に記載していく。

①地中梁分みかけの水槽容量が減る
どういうことかというと通り芯で水槽の水平投影面積を拾っている場合赤ハッチ以上の部分をカウントしていることとなり過大になる。

②水槽間の地中梁を見込んでいる。
水槽が複数のスパンにまたがる場合はどうしてもその途中に地中梁が発生する。
地中梁があるということはその分水槽の有効容量が減るということ。
よくありがちなミスなので注意されたい。

③地中梁部分の人通口
一方で地中梁の間に設けられることがある人通口について。
人通口については穴が開いている状態なので水槽容量として見込んでよい。
(たかが知れた量ではあるが)

 

水深について

次は断面的な水槽容量の算定方法について

通常水槽を設ける場合における断面的な有効水深は以下を考慮するべき。

①水槽には勾配がある。
建築的な内容にあることもあるが通常排水槽であれば1/15の勾配その他であれば1/75もしくは自由勾配であることが多い。
そのため勾配がつく部分についてはその分見かけの水量が減少することとなるので注意が必要。

②釜場の容積も加算可能
水槽容量としては釜場の容積も見込むことが可能。
通常ポンプ2台分であれば約1.5×0.7mx0.6mH程度の釜場となるかと思われるが、その分をそっくり和してよい。
但し消火水槽については若干異なるので注意。
というのも消防法により有効水深の算出方法が異なるためだ。

③有効水深
有効水深を決定するにあたり、その水深で本当に配管計画が問題ないかの確認や人がメンテナンス可能か確認することも重要。
通常メンテナンスをするためには人がその水槽に出入りできるだけの高さ(2m程度)は必要。
また通常水槽へは配管が存在するがその配管が本当に施工可能かを確認することが大切。
例えば水槽から地中梁貫通で配管計画を行う場合は梁貫通規制の問題もあるため有効水深以上の高さで配管が施工できない可能性がある。
そういったことを踏まえると有効水深と同等以上および水槽内高さ有効で2m以上は確保したいところである。

まとめ

躯体水槽要領算定方法のポイントは以下の通り。

①地中梁分は水槽容量を見込んではいけない。
②人通口は水槽容量として見込んでよい。
③水槽の勾配を考慮すること。
④釜場分はさらに水槽容量として見込んでもよい。
 (消防法には注意のこと)
有効水深と同等以上および水槽内高さ有効で2m以上は確保

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