全熱交換器_温湿度の計算方法 2022.08.162024.01.07 こんにちは。建築設備において計算を行う上で厄介なことの一つ。それは全熱交換器の温湿度の計算だろう。全熱交換器の温湿度計算方法は外気条件と室内条件および熱交換効率と複数の要素を用いて計算する必要がある。今回は全熱交換器の温湿度の計算方法について紹介する。 コンテンツ 全熱交換器とは全熱交換器の温湿度計算方法まとめ 全熱交換器とは 全熱交換器とは室内の空調された空気をそのまま排気するのではなく新鮮空気を熱のやり取りをして少しでも外気負荷を低減する装置のことだ。 全熱交換器について詳しくはこちらにて紹介しているので気になる方は確認頂ければと思う。 全熱交換器の温湿度計算方法 今回は空気線図を用いて紹介する。空気線図がよくわからない方はこちらをまず確認されたい。以下に今回全熱交換器の計算用として一例用意した。外気条件・・・・乾球温度40℃,相対湿度50%,絶対湿度0.0235kg/kg室内条件・・・・乾球温度26℃,相対湿度50%,絶対湿度0.0105kg/kg熱交換効率・・・60%上記の条件における全熱交換器の温度計算は以下となる。SA( 給気)・・・ 26℃ + (40℃ – 26℃ ) x ( 100% – 60%) = 31.6℃EA( 排気)・・・40℃ – (40℃ – 26℃ ) x ( 100% – 60%) = 34.4℃また全熱交換器の絶対湿度計算は以下の通りだ。SA( 給気)・・・ 0.0105kg/kg + (0.0235kg/kg -0.0105kg/kg ) x ( 100% – 60%) = 0.0157kg/kgEA( 排気)・・・0.0235kg/kg – (0.0235kg/kg -0.0105kg/kg ) x ( 100% – 60%) = 0.0183kg/kgSA(給気)とEA(排気)の温度、絶対湿度が求められたので温度、絶対湿度から相対湿度を計算する。SA(給気)・・・53.6%EA(排気)・・・53.2%となる。 まとめ 今回は全熱交換器の温湿度の計算方法について紹介した。外気条件と室内条件および熱交換効率の3つの要素が揃えば全熱交換器の温湿度計算が可能なことを紹介した。今回の記事が少しでも皆様の役に立てばと思う。
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