BPIを低減しても熱源容量を見直ししない場合におけるBEIの推移

こんにちは。

通常、設計業務では工事着工前に建築確認申請を提出する必要がある。
建築確認申請時おいては、省エネ適判についても申請する必要がある。
省エネ適判時に省エネ性能について基準値を満足していないと、建築確認申請が下りない。
そのため、省エネ性能について基準値を満足していない場合は、建物の計画を見直す必要がある。
しかし、設計後期での変更となるため、極力大きな手戻りは避けたいことが実情であろう。

今回は、断熱性能を向上させBPIのみを変更した場合におけるBEIの推移について紹介する。

境界条件

断熱性能を向上させることでBPIを低減させ、BPIごとのBEIの推移を確認する。
その際のBPIの推移は右図に示すとおりである。

BPIのみ変更した際のBEIの推移

BPIのみ変更した際のBEIの推移を右図に紹介する。
BPIが低減することでBEIも低減されることが確認できる。
また、BPIが0.01低減することにBEIが0.0016低減されることが確認できる。

BPIおよび熱源容量を変更した際のBEIの推移

BPIおよび熱源容量を変更した際のBEIの推移を右図に紹介する。
BPIが低減することでBEIも低減されることが確認できる。
また、BPIが0.01低減することにBEIが0.0032低減されることが確認できる。

まとめ

今回は、断熱性能を向上させBPIのみを変更した場合におけるBEIの推移について紹介した。
BPIのみを変更してもBEIの低減は確認された。
しかし、BPIの変更、すなわち断熱性能向上に伴い熱源容量を低減することで、BEIをさらに低減させることができる。
そのため、時間が許すのであれば熱負荷計算から見直すことが大切である。

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