ホーム > 機械設備一般 BPIを低減しても熱源容量を見直ししない場合におけるBEIの推移 2025.05.11 こんにちは。通常、設計業務では工事着工前に建築確認申請を提出する必要がある。建築確認申請時おいては、省エネ適判についても申請する必要がある。省エネ適判時に省エネ性能について基準値を満足していないと、建築確認申請が下りない。そのため、省エネ性能について基準値を満足していない場合は、建物の計画を見直す必要がある。しかし、設計後期での変更となるため、極力大きな手戻りは避けたいことが実情であろう。今回は、断熱性能を向上させBPIのみを変更した場合におけるBEIの推移について紹介する。 コンテンツ 境界条件BPIのみ変更した際のBEIの推移BPIおよび熱源容量を変更した際のBEIの推移まとめ 境界条件 断熱性能を向上させることでBPIを低減させ、BPIごとのBEIの推移を確認する。その際のBPIの推移は右図に示すとおりである。 BPIのみ変更した際のBEIの推移 BPIのみ変更した際のBEIの推移を右図に紹介する。BPIが低減することでBEIも低減されることが確認できる。また、BPIが0.01低減することにBEIが0.0016低減されることが確認できる。 BPIおよび熱源容量を変更した際のBEIの推移 次にBPIおよび熱源容量を変更した際のBEIの推移を紹介する。具体的な熱源容量の低減方法についてはこちらの記事で紹介しているため、確認いただければと思う。 BPIおよび熱源容量を変更した際のBEIの推移を右図に紹介する。BPIが低減することでBEIも低減されることが確認できる。また、BPIが0.01低減することにBEIが0.0032低減されることが確認できる。 まとめ 今回は、断熱性能を向上させBPIのみを変更した場合におけるBEIの推移について紹介した。BPIのみを変更してもBEIの低減は確認された。しかし、BPIの変更、すなわち断熱性能向上に伴い熱源容量を低減することで、BEIをさらに低減させることができる。そのため、時間が許すのであれば熱負荷計算から見直すことが大切である。
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