ホーム > 機械設備一般 【空調衛生設備】グラスウールの密度と熱伝導率の関係を紹介 2023.09.242024.01.06 こんにちは。空調設備や衛生設備で使用されることの多いグラスウール。グラスウールは主にダクトや配管の保温で使用される。国交省が発刊している標準仕様書によればグラスウールは40Kだ。だが民間案件では32Kや24Kのグラスウールが使用されることも多い。今回はグラスウールの密度と熱伝導率の関係を紹介する。 コンテンツ グラスウールとはグラスウールの密度グラスウール保温板の密度と熱伝導率の関係表面温度試算Case① 管内温度7℃、室内温度26℃、グラスウール24KCase② 管内温度7℃、室内温度26℃、グラスウール32KCase③ 管内温度7℃、室内温度26℃、グラスウール40KCase④ 管内温度7℃、室内温度26℃、グラスウール48Kまとめ グラスウールとは グラスウールはガラス繊維でできた製品だ。そのガラスを高温で溶かし細かい繊維にする。その細かい繊維を綿状にしたものがグラスウールだ。ダクトや配管の保温といえば主にグラスウールが使用される。なおグラスウールは英語で Glass Wool と表現する。 グラスウールの密度 グラスウールの密度 24K 24kg/m3 32K 32kg/m3 40K 40kg/m3 48K 48kg/m3 グラスウールの密度はKで表され、1m3あたりの重量を示す。1K = 1kg/m3 となる。つまり数値が大きいほどグラスウールの密度が大きい。 グラスウール保温板の密度と熱伝導率の関係 密度熱伝導率24K0.049W/(m・K)32K0.046W/(m・K)40K0.044W/(m・K)48K0.043W/(m・K) JIS A 9504-21 に定められているグラスウール保温板の密度と熱伝導率の関係は左表の通りだ。グラスウールの密度が大きいほど熱伝導率が小さい。熱伝導率は小さいほど保温の性能が高いことにつながる。 表面温度試算 以下のケースにおける配管外表面温度を試算結果を紹介する。なお配管本体の熱伝導率および肉厚は無視する。 境界条件 配管内温度 7[℃] 室内温度 26[℃] グラスウール厚さ 25[mm] Case① 管内温度7℃、室内温度26℃、グラスウール24K グラスウール24Kの場合は配管外表面温度は22.82℃程度となる。 Case② 管内温度7℃、室内温度26℃、グラスウール32K グラスウール32Kの場合は配管外表面温度は22.98℃程度となる。 Case③ 管内温度7℃、室内温度26℃、グラスウール40K 上記条件の場合外の表面温度は23.08[℃]程度となる。 Case④ 管内温度7℃、室内温度26℃、グラスウール48K グラスウール32Kの場合は配管外表面温度は23.13℃程度となる。 まとめ 今回はグラスウールの密度と熱伝導率の関係を紹介した。実際に保温を施すべき配管やダクトについても詳しく把握するべきだ。以下の記事では保温が必要なダクトおよび保温の必要性について紹介しているので是非参照されたい。 ダクトの保温の必要性こんにちは。今回はダクトの保温について紹介する。ダクトに限らず建築設備を計画するにあたって様々な配管にも保温を施す必要がある。保温を行う理由は主に結露が発生するからだ。配管やダクトの内側と外側の表面温度差が発生することで結露が発生する。とい...
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