こんにちは。
建物の設備計画を行う際に必ずと言っていいほど必要なスペース。
それが、冷媒管用のPSである。
建物の規模にもよるが、多くの場合は、特定の室外機置場から冷媒管を必要覚書に計画する。
そのため、冷媒管が複数の階にまたがる形で計画されることが多い。
つまり、冷媒管を隠すためのスペースであるPSが必要となる。
しかし、冷媒管のためにどの程度の大きさのPSがよくわからない方も多いはずだ。
今回は、冷媒管用のPSのサイズについて紹介する。
冷媒管用のPSとは、主には室外機と室内機を接続する際に用いられる冷媒管のたて管のためのスペースである。
そのため、決して冷媒管用というわけではなく、その他の種類の配管が同じスペース内に計画されていても問題はない。
下の写真の例では、冷媒管が敷き詰められている事がわかるだろう。
また、同じ空間内に加湿給水管も計画されている。
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冷媒管の計画イメージ
冷媒管を計画する際は、室外機と室内機の位置関係によって大きく以下の3種類二大別される。
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室外機を屋上に集約し、各回の室内機へ冷媒管を計画する場合は要所にPSが必要となる。
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室外機をある特定の階に集約する場合も、要所にPSが必要となる。
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室外機と室内機を同一界に設置する場合は、冷媒管用のPSは基本的に不要となる。
冷媒管用のPSのサイズ
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冷媒管を一列に配置する場合は、左図のイメージとなる。
冷媒管を直接点検することはほぼ無いが、何かあったときもしくは、改修工事の際などに冷媒管を全くさわれないことを避けるため、最低限人が通れるスペースを確保したうえで、PSのサイズを決定する。
(万が一、冷媒管を触る必要がある際は壁を壊せばよいという考え方もあるが、建物利用者の目線や設計的観点からは推奨できない。)
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冷媒管を複数列並べる場合は例えば、左図のとおりとなる。
2段程度であれば、点検スペースは中央ではなく、室内の隅に計画しても大きな支障はないだろう。
まとめ
今回は、冷媒管用のPSのサイズについて紹介した。
余裕を持って計画を行うことで、設計終盤での平面の変更や、現場に入ってからの変更を少なくすることができる。
そのためにも、必要な設備スペースを設計初期の段階から確認したうえで計画を進めることが重要である。
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