こんにちは。
東京の温湿度の変遷について感覚的にはわかっている方は多いだろう。
特に最近は気温も高くじめじめしていて外にも出たくない。
過去はそんな温湿度ではなかったのに。
そう思われている方も多いだろう。
だが過去のデータから実際に東京の温湿度について分析をした方はそう多くない。
そのため温度や湿度がこの20年間でどの程度の変化があったかわからない方も多いはずだ。
今回はクリモグラフを用いた東京20年間の温湿度の推移を紹介する。
クリモグラフとは横軸に外気相対湿度[%]、縦軸に外気温度[℃]で構成されるグラフとのことだ。
クリモグラフにより各地域の温湿度の関係性を理解することができる。
例えば図中右側に行くほど湿度が高い(じめじめする)、図中上側に行くほど温度が高いことを意味する。
境界条件
①使用したデータ
気象庁のホームページに公開されているcsvデータを使用することとした。
出典:気象庁HP
②対象計測地点
今回対象とした地点は「東京」とした。
③使用したデータ
使用したデータは気象庁で公開されている「月平均気温」「月平均相対湿度」とした。
計測期間は2000年,2005年,2010年,2015年,2020年とした。
クリモグラフ
上図にクリモグラフ(外気温度相対湿度相関図)を示す。
年別に色分けを行いそれぞれの月の平均外気温湿度を線で結んだ。
実際にグラフにすると各年の外気温湿度がわかりやすいだろう。
外気温度に関してはどの年においても大きな差が出なかった。
また年間を通しての全体的な傾向としても大きな変化は確認できなかった。
一方で各年のグラフ自体が年々グラフ右側に寄っていることがわかる。
つまり相対湿度が20年間で大きくなっていることがわかる。
まとめ
今回はクリモグラフを用いた東京20年間の温湿度の推移を紹介した。
これらの気象条件をうまく設備設計へ反映頂ければ幸いだ。
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