建築設備で使用される配管 -ステンレス鋼鋼管 SUS304とSUS316の違いを紹介 2023.07.022023.08.15 こんにちは。建築設備で使用される配管だが様々な種類がある。現場に出て普段から配管に触れているような環境であれば違いが分かりやすいだろう。だが設計しか行っていないような場合は配管の違いがよくわからないことが実情だ。今回は建築設備で使用される配管 一般配管用ステンレス鋼鋼管 SUS304とSUS316 と水道用ステンレス鋼鋼管の違いを紹介する。 コンテンツ ステンレス鋼鋼管って?一般配管用ステンレス鋼鋼管 SUS304一般配管用ステンレス鋼鋼管 SUS316一般配管用ステンレス鋼鋼管 SUS315各配管のコスト差まとめ ステンレス鋼鋼管って? ステンレス鋼鋼管には主に以下の種類がある。・ステンレス鋼サニタリー管 (JIS G 3447)・一般配管用ステンレス鋼鋼管 (JIS G 3448)・水道配管用ステンレス鋼鋼管 (JWWA G 115)・配管ステンレス鋼鋼管 (JIS G 3459)JISは日本産業規格の略だ。JWWAは日本水道協会の略だ。配管毎にそれぞれSUS304やSUS316等に細分化される。 建築設備の分野では主に一般配管用ステンレス鋼鋼管が用いられる。 一般配管用ステンレス鋼鋼管 SUS304 出典:https://www.monotaro.com/g/00187582/ 一般配管用ステンレス鋼鋼管のうちSUS304は主に耐食性を要求されない屋内で使用されることが多い。 項目特徴配管の特徴クロム:18%、ニッケル8%使用可能温度 ~ 700℃程度耐圧2.0 MPa主な用途(空調)冷温水配管、冷却水管主な用途(衛生)給水管、給湯管、排水管、消火管使用箇所屋内配管、ピット内配管 一般配管用ステンレス鋼鋼管 SUS316 出典:https://www.monotaro.com/g/05308371/ 一般配管用ステンレス鋼鋼管のうちSUS316は主に耐食性を要求される箇所で使用されることが多い。 項目特徴配管の特徴クロム:16%、ニッケル10%使用可能温度 ~ 700℃程度耐圧2.0 MPa主な用途(空調)冷温水配管、冷却水管主な用途(衛生)給水管、給湯管、排水管、消火管使用箇所屋外埋設配管、屋外露出配管 一般配管用ステンレス鋼鋼管 SUS315 SUS315はほとんど建築設備絵使用されることはないだろう。特徴としてはSUS316よりもさらに耐食性、腐食性が要求される部分に使用される。 各配管のコスト差 SUS304とSUS316のコスト差は概ね1.4倍程度だ。(1.4倍程度SUS316の方が高価) まとめ 今回は建築設備で使用される配管 一般配管用ステンレス鋼鋼管 SUS304とSUS316 と水道用ステンレス鋼鋼管の違いを紹介した。配管毎に様々な特徴がある。そのため用途や据付場所に合わせて使い分けていただければと思う。
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