建築設備と英語表現 -建築設備計算に関する表現方法-

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こんにちは。

普段国内の設計業務だけを行っていると英語を使う機会はない。
そんな時ふとある用語を英語に訳す必要があると困ってしまう方も多いだろう。
建築設備の業界では専門用語がたくさん使われている。
またさらなる問題がその専門用語を英訳した書籍が流通していない。

一応こちらに空気調和衛生工学会が出版している用語辞典(英和、和英辞典)はある。
ただ1冊の値段が10,000円を超えることもありなかなか手を出しづらいことが事実だ。

より気軽に専門用語の英語表現を学ぶことができれば英語での専門用語に対する障壁はより軽いものになるだろう。

今回は建築設備計算に関する専門用語の英語表現を紹介する。

 

空調計算についての英語表現方法

日本語(単語)英語(単語)
熱負荷計算Heat Load Calculation
換気計算Ventilation Calculation
(Air Changes Calculation)
静圧計算Static Pressure Calculation
ダクト径の計算Duct Size Calculation
排煙計算Smoke Exhaust Air Calculation
日本語(表現例)英語(表現例)
熱負荷計算を確認してほしい。Can you review the head load calculation?
換気計算書を作成してほしい。Can you make the ventilation calculation sheet?
静圧が足りない。Insufficient static pressure.
ダクト径が計算と異なる。The duct size is different from the duct size calculation.
排煙計算書を確認申請機関に提出しなければならない。We have to submit the smoke exhaust air calculation to the building board.

空調の計算といえばやはり熱負荷計算は外せないだろう。
どの建物のどの物件でも空調設備を考えるうえで必須な計算だ。
熱負荷計算は英語でHeat Load Calculationと表現される。
熱は英語でHeat、負荷は英語でLoadとなる。
特にこのLoad だが計算以外でも良く使われることがあるため是非とも覚えておきたい。
(例えば消防法で人員についての表現として人員負荷(Occupancy Load)といった表現等がある。)

他にも換気計算においては換気を意味するVentilation を用いて表現する。
また場合によってはAir Changes とも表現される。
これは空気がどのくらい入れ替わるかといった意味だ。

衛生計算についての英語表現方法

日本語(単語)英語(単語)
給水計算Water Volume Calculation
受水槽容量計算Water Tank Calculation
配管径の計算Pipe Size Calculation
浄化槽計算Septic Tank Calculation
日本語(表現例)英語(表現例)
機器表に記載の受水槽容量が受水槽容量計算と異なる。The capacity of the water reservoir tank in the drawing is different from the water tank calculation.
給水計算を行うために人数の情報が欲しい。The information on the number of people in the building is necessary to calculate the water volume.
受水槽容量は1日の使用水量の半分とする。The capacity of the water reservoir tank shall be half of the daily water consumption.
浄化槽は日本製を使用する予定だ。The Japanese brand of the septic tank which will be installed.

衛生関係については非常に多くの計算がある。
ここでは代表的なものを紹介する。
まずは給水計算だ。
日本においては特に配管径を決めたり必要な受水槽容量につながる1日あたりの給水量を求めるために用いる。
これは英語ではWater Volume Calculationと表現される。
続いて受水槽は英語でWater Tank (Water Reservoir Tankともいう)と表現される。
特に水不足に悩まされる地域においては必ずと言っていいほど使われる。
そのため特に覚えておきたい用語だ。

ちなみにだが Reserver ではなく Reservoir が使用される注意が必要だ。

まとめ

今回は建築設備計算に関する専門用語の英語表現を紹介した。
日本企業にいる環境かつ海外常駐などの場合ではなかなか使われない表現かもしれない。
だがいざというときに使う可能性もあるのでぜひ身につけたい。

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