ホーム > 空気線図 【現状を読み解く】外気の相対湿度の上昇率について紹介 2022.06.302024.01.07 【↓空気線図講座一覧↓】(プルダウン) 空気線図 (21)【空気線図の基本】 ①空気線図の基本1 ②空気線図の基本2 ③エンタルピーとは ④除湿量の計算補法 ⑤加湿量の計算方法 ⑥飽和効率とは ⑦相対湿度と絶対湿度【空気線図上での空調機の動き】 ⑧空調機冷却時の動き ⑨空調機加熱時の動き ⑩室内負荷と外気負荷 ⑪顕熱と潜熱【空気線図上での全熱交換器の動き】 ⑫全熱交換器を用いた場合 ⑫全熱交換器と加湿量【空気線図上でみる結露】 ⑬コーヒーの湯気と結露 ⑭コップの結露 ⑮車の窓に発生する結露 ⑯部屋の隅にできる結露 ⑰過冷却と結露【空気線図上でみる近年の湿度】 ⑱外気相対湿度の推移 ⑲外気絶対湿度の推移1 ⑳外気絶対湿度の推移2 こんにちは。最近梅雨の時期になるとよく耳にする結露。結露は外気を直接室内に取り込みその外気が冷やされたり、高湿度の空気が室のどこかに滞留することで発生することが多い。そんな結露だが依然はそこまであまり耳にしなかっただろう。大きな原因としては近年の外気の湿度が上昇している点があげられるだろう。今回は2000年,2010年,2021年の東京における外気温度と相対湿度について紹介する。なお外気温度と絶対湿度の推移について知りたい方はこちらから確認していただければと思う。 コンテンツ 2000年の外気温度と相対湿度2010年の外気温度と相対湿度2021年の外気温度と相対湿度まとめ 2000年の外気温度と相対湿度 まずは2000年における外気温度と相対湿度の相関図を示す。横軸に外気温度を示し縦軸に相対湿度を示している。また各軸の発生頻度がわかるように棒グラフにて発生頻度を記した。まずは2000年においてはこういったものだろうと捉えていただければよいかと思う。 2010年の外気温度と相対湿度 続いて2010年における外勤度と相対湿度の推移を示す。2000年と比較すると60%から80%付近の外気相対湿度の発生頻度が上昇している。外気温度についてはそれほど大きな変化はなかった。 2021年の外気温度と相対湿度 最後に2021年における外気温度と外気相対湿度の相関を示す。2010年および2000年と明らかにお異なる部分が高湿度の外気相対湿度の発生頻度が多いことだ。外気の相対湿度が高ければ高いほど飽和空気(相対湿度が100%)の空気になりやすく結露がより発生しやすくなる。 まとめ 今回は2000年,2010年,2021年の東京における外気温度と相対湿度について紹介した。年々相対湿度が上昇していることを紹介した。相対湿度が上昇するほど結露が発生しやすい要因にもなるのでこういった情報を踏まえて今後の設計手法を模索するべきかと思う。
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