こんにちは。
総合図を作成する際に特に制気口の設置位置や照明の設置位置、その他火災報知機や室内機の設置位置など何を優先するべきかがよくわからないという方はいないだろうか。
特に狭い室内に複数の器具が鬩ぎあう場合は兎にも角にもスペースの取り合いになることが多々ある。
物理的に納まらない等以外の場合は基本的には照明が最も優先されるが今回はそんな総合図の作成にあたり特に制気口の設置位置について配慮すべき点を紹介する。
配慮すべき点①としては室内に均一に行き渡る様に空気を循環させられるような制気口配置にすることが望ましい。
例えばこちらの図のように制気口の配置が偏っていたりすると空気が滞留する空間ができてしまう。
単に空調空気が室内全体にいきわたらず温度ムラが発生する可能性が示唆されることがわかりやすい部分だとあげられる。
また最近ある例だと空調空気が室内全体にいきわたらないが故に結露が発生するケースもある。
特に厨房などの夏期を使用する室やその隣室などは湿度がもともと変化しやすい環境であるため注意が必要だ。
配慮すべき点② 席の真上に制気口を設置しない
続いての配慮すべき点は席の真上に制気口を設置しないことだ。
真上に制気口を設置すると何が起こるかというと吹出口の真下にいる人が気流を直接的に受けてしまうため寒いと感じたり暑いと感じてしまう。
そんなクレームを避けるためにも吹出口の位置には配慮されたい。
配慮すべき点③ 照明やその他レイアウトも考慮する
さらに配慮すべき点としては照明やその他の器具や機器とのレイアウトにも考慮して決めるということだ。
なかなか普段建築に携わっていない人は天井の制気口の位置なんて気にしないかもしれない。
気にしないは厳密には気にならないが正しい。
なぜなら普段日本にある建物では天井のレイアウトが比較的整ったケースが多いからだ。
もし天井レイアウトが明らかに整っていなければそこで使用する人がふと天井を見上げた時に違和感を必ず覚えるかと思う。
そのくらい天井のレイアウトはきれいであるべきものだ。
まとめ
今回は天井レイアウトの特に制気口の設置位置について紹介した。
制気口の位置により人が室内空間に対して感じる印象が異なったり不快感を覚えたりすることもある。
たかが制気口と思わずに丁寧に設置位置を考えていただけるきっかけになっていただければと思う。
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