結露の大敵_窓性能と結露

よく家にいるときに我々がいたるところで目にする結露。
夏期や冬期において窓面がよく結露することがあるかと思う。
最近では窓性能の上昇に伴い結露に配慮された建物もあるがまだまだ住宅などではいわゆる窓性能の高い窓の普及率は低い。
今回は窓の性能面から窓と結露について紹介する。

なお結露が発生する要因について知りたい方はこちらにも記載しているので参照されたい。

窓の性能とは?

そもそも窓の性能とは何なのかについて紹介する。
窓の性能とは通常熱貫流率や熱伝達率等で記されることが多い。

これらの用語は端的に熱の通過しやすさを示すもので、数値により性能の良し悪しを定量的に評価可能としている。
性能が高いということは窓を通じて熱を通さないことを意味する。

例えば冬の0℃の外気があったとしよう。
0℃の外気が窓を通じて窓廻り周辺の室内温度に影響を与える。
例えば窓の性能が低い場合において室内側窓廻りが5℃になったとする。
一方窓の性能が高いということは窓で熱がシャットアウトされるため例えば室内側窓廻りの温度が10℃だったり15℃と室内側の温度に比較的近しい値となるということだ。

窓の種類と窓の性能

窓の種類は非常に多岐にわたる。
例えばよく住宅などで使用される単層の透明ガラス。
通常住宅では2mm,3mm,5mmあたりが使われることが多いかと思う。

他にもガラス二枚で構成される合わせガラス。単純に窓の厚さが倍になり耐久性の上がったガラスだ。
(最近は断熱性能を売りにしているためこちらが使われることが多いかと思う)
更には最近事務所だったりある程度の大きな建物で使用されることが多い複層ガラス。
こちらは合わせガラスのように2枚のガラスで構成されるのだがガラスとガラスの間に空気層がありそこで断熱性能をさらに高めた製品だ。
他にも窓の種類が網入りガラスや、曇りガラス(すりガラス)など非常に多岐にわたるガラスがある。

実に様々なガラスの種類を紹介したがこれらのガラスの種類ごとの断熱性能を比較する。
断熱性能(窓性能)が高い順に
複層ガラス>合わせガラス>単層ガラス
の順番となる。

ちなみに複層ガラス(6mm+空気層12mm+6mm)の熱貫流率は3.27W/m2・Kで単層ガラス(6mm)の熱貫流率は5.85W/m2・Kと倍近く窓性能が異なる。
(出典:省エネルギー基準に準拠した算定判断の方法及び解説H25)

 

窓性能が高いほど結露が起きにくい?

結果だけ説明すると窓性能が高ければ高いほど結果的に結露は起きにくくなる。
なぜかというと窓の性能が高くなることで熱を通さなくなり室内表面温度が比較的室内温度に近しい状態となるからだ。

どういうことかというと窓性能が低ければ低いほど窓廻り室内表面温度が低くなり、外気によって冷やされた室内表面空気が露点温度以下となることで結露が発生する。
室内空気状態(温湿度)により露点温度が決定されるが通常室内状態が定常状態であるとすれば15℃程度が露点温度となる。
即ち窓廻りの表面温度が15℃を下回ることで結露が発生する可能性が高まるということになる。
窓の性能が低いほど窓廻りの室内表面温度が15℃を下回る可能性が高くなるため結露が発生しやすい要因となる。

まとめ

今回は窓の種類や窓の性能(断熱性能)および窓の性能と結露の関係性について紹介した。
窓の性能が高いほど窓廻りの表面温度が下がりにくく結露する可能性は低い。
よく結露によるカビ問題で騒がれることが多いかと思うが窓の性能を見直すのもいいのかもしれない。

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