こんにちは。
よく古い図面を確認していると冷房や暖房能力がkcal/hで記載されていることが多い。
昔はkcal/hで記載することが普通だった。
しかし、現在ではほとんどの場合でkcal/hは使用されていない。
実際にメーカーのカタログでも筆者の知る限りではkW表示となっている。
特に既存の建物の改修を行う際にkcal/h表示だと、つまり何kWなのかがわからなくなることが多い。
今回はkcal/hとkWの変換方法を紹介する。
kcal/hとkWの関係は下表の通りだ。
kWを860倍すればkcal/hへ変換することができる。
また、kcal/hを860で除すればkWへ変換が可能だ。
kcal/hとkWの関係 | |
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1kW = 860kcal/h | |
1,000kcal/h = 1.17kW |
計算例
例えば22.4kWをkcal/hへ変換する場合は22.4 x 860 = 19,264kcal/hとなる。
次にkcal/hからkWへ変換する場合を考える。
5,560kcal/hをkWへ変換する場合は
5,560kcal/h ÷ 860 = 6.47kWとなる。
kcal/hとkWの変換についての主な用途
冒頭でも紹介した通りだが、主に既存図から情報を読み取る際にkcal/hからkWへ変換することが多い。
普段からkcal/hを見慣れている設計者はだいたい察しがつくとは思うが、そういったことが可能な年代は年配の方くらいだろう。
不慣れな単位を使い続けると、どこかで間違いを生じやすいため、極力普段から見慣れている単位へ変更した方が良いだろう。
まとめ
今回はkcal/hとkWの変換方法を紹介した。
kcal/hを普段使用することがないとは思うので、基本的には覚える必要はない。
ぜひ本ブログに記載があったなくらいには覚えておくと、いざという時にスムーズに単位変換ができるだろう。
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