こんにちは。
トイレ廻りの設計を行っているとよく見かけるSK。
設計初心者の方からすればそもそもSKが何なのかがよくわからないだろう。
また意味こそ理解できたとしても、何のためにSKを設けるのかがよくわからないことも多い。
建物を運用するうえでほぼ必須といってもいいSK。
今回はトイレでよく見かけるSKの意味や設置する理由を紹介する。
SKの設置理由と設置位置
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SKといえば必ずと言っていいほど、トイレとセットで配置される。
清掃を行う方への配慮と考えれば、トイレ付近にSKを設置することはある意味必須となる。
紹介する平面図でいえばトイレトイレの間にSK(掃除用具入れ)が設置されている。
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SKの計画にあたって事前に配慮するべきことがある。
それは女子トイレ内にSKの設置を避けることだ。
よくトイレを使用していると、掃除中の札がトイレに設置されていることがある。
日中から清掃が行われることが一般的だ。
女性だけでなく男性の清掃員もいる。
つまり、モップ等を取り出す際に男性清掃員が女子トイレ内に入ることがないように配慮する必要がある。
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より良い計画はSKをトイレ内に設けずに共用部からアクセスができるようにすることだ。
しかし、共用部に面する以上はSKの壁面もしっかりとデザインする必要があるため、SKが独立している建物は少ない印象だ。
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結果的に左図のとおりに、男子トイレ内にSKが設置されることが多い。
SKと呼ばれる理由
SKはTOTOがスロップシンクの品番をSKと名付けたことが由来とされている。
そのためSKはあくまでも日本でしか通じない。
(通じる国があるとすればTOTOが流通している国だろう)
そのため海外ではSanitary RoomやJanitor Roomと呼ばれることが多い。
まとめ
今回はトイレでよく見かけるSKの意味や設置する理由を紹介した。
トイレ廻りは特に利用者や建物運用に携わる方への配慮が必要だ。
そのため、常にそれらの方の運用イメージを想定しながら計画することが重要となる。
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