コア抜き・はつり・スリーブの意味とそれぞれの違い

こんにちは。

普段新築の設計だけを行っていると聞きなれない用語が一定数ある。
スリーブは設計でも数量を見込む必要があるが、コア抜きや・はつりといった用語を聞いたことがない方も多いだろう。

今回は、コア抜き・はつり・スリーブの意味と違いについて紹介する。

コア抜き・はつり・スリーブの意味

コア抜きとは

コア抜きとはコンクリート打設後にあとから配管用の開口を設けることである。

出典:https://technicaldia.com/work01.php

コンクリートに対して穴をあけるため、ダイヤモンドコアビット(ダイヤモンドコアドリル)と呼ばれる特殊な機器を使用する。
穴をあける際には配筋を切断しないように注意して作業を行う必要がある。
また、コンクリートに穴をあけるため、それなりに人工がかかる。

はつりとは

はつりとはコンクリートを削ること全般を示す。
そのため、先ほど紹介したコア抜きも実はコンクリートを削っていることから、広義では、コア抜きもはつりに含まれる。
とりこわしははつりとは区別されることが多い。
はつりは部分的な撤去(重機ではなく人力による撤去)であり、時には数mm単位の繊細なはつりを求められることがある。

スリーブとは

スリーブとは筒を示す。
建築で使用されるスリーブはコンクリート打設前の配筋時から使用されることがほとんどだ。
予め配管スペースを見込みコンクリートを打設することで、後からコンクリートに穴を開けずにすむことが大きな特徴だ。
スリーブは紙ボイドや、塩ビ管等がある。

コア抜き・はつり・スリーブの違い

新築時等コンクリート打設前にスリーブが使用されることがほとんどだ。
時々起こりうることがあるとすれば、スリーブの設置を忘れており後からコア抜きを行うことだろう。
また、工事中に建物の計画が変更となった際にも、コア抜きが必要なことがある。

一方ではつりやコア抜きは、建物の改修時や一部撤去の際に使用される。
コンクリートを削ることをはつりというため、部分的に撤去する際にもはつり(はつる)といった用語が飛び交うこともある。

まとめ

今回は、コア抜き・はつり・スリーブの意味と違いについて紹介した。
こちらのページで様々な建築用語を紹介しているため、興味がある方は参考にしていただければと思う。

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