室内機の選び方で悩まれる方も多いかと思う。
そんな方々のためにそれぞれの室内機の種類と特徴を紹介する。
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室内機は主に以下の種類がある。
①天井カセット形
②天井埋込形
③床置形
④壁掛形
天井カセット形
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天井カセット形はよく事務所ビル等で使用される室内機である。
4方向に吹き出すタイプと2方向に吹き出すタイプがある。
とにかく汎用性が高く、事務所や店舗ではこれを入れておけばまず間違いはない。
天井埋込形
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天井内に室内機を埋め込みダクトにより吹き出す空調となる。
室内機のフェイスが天井面に出てこないため、意匠的に天井を自由にデザインすることが可能となる。
また騒音といった観点からでも室内機から直接吹き出すわけではないため静粛性を図ることが可能。
但しダクトやその他附属品が多数必要なため他の空調機に比べて割高となる。
床置形
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よく小さな店舗やテナントとして入っている室に見受けられる室内機。
他の室内機とは少し性格が異なる。
まずは床置きのため気流感が局所的に発生するということ。
設置する場所に気を付けないと室内温湿度に大きな村が生じる要因となる。
次の大きなメリットとして後付けで室内機を設置することが比較的容易という点。
他の室内機の場合だと天井をはつる必要があることに対し、床置きの場合は設置スペースさえ確保できればどこへでも置くことが可能。(冷媒が天井内を通る場合は状況によりはつりが必要となる。)
また普段目にすることはないかと思うがサーバー室にも置かれていることが多い。
というのも床置きの機器は物理的に機器自体が大きいため風量が大きくなる。
冷暖房能力が変わらずに風量が大きいということは顕熱処理に特化した空調を行うことが可能であるため。
湿度を嫌う室に対しては有効な空調方式。
但し風量が大きいため騒音が発生しやすい。
壁掛形
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こちらは説明するまでもないだろう。
よく家庭で見かける室内機だ。
壁掛形というだけあって壁がないと取り付けることができない。(天井から架台などを下ろしてくればつけられなくはないが現実的な方法ではない)
従って小部屋が多い家やその他ホテルの各室に設置されることが多い。
間違っても事務所等大空間に設置してしまうと空調空気が室全域にいきわたらないといった問題が生じるため注意されたい。
まとめ
今回は室内機の種類とそれぞれの特徴について記した。
【室内機の種類と特徴】
①天井カセット形・・・汎用性が高い
②天井埋込形・・・デザイン性が高い、コストが高い、静粛性○
③床置形・・・あと施工が容易、騒音大
④壁掛形・・・家庭用、設置するための壁が必要
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