こんにちは。
多くの家庭で普段日ごろから使用しているエアコン。
だがその反面現在においてもエアコンはおろか扇風機すら使用していない家庭も一定数いる。
たしかにエアコンを使用する時点で電気代がある程度かかることも事実。
だがエアコンを使用しないだけで人体への悪影響が示唆される。
今回はエアコンの必要性について紹介する。
暑さ指数(WBGT)
暑さ指数(WBGT)とは1954年にアメリカで提唱された指数だ。
この暑さ指数は「日射・放射」「湿度」「風」「気温」から構成される。
空調設備業界に従事している方からすればPMVと似たような指標だと思っていただいてよい。
暑さ指数と熱中症患者発生数の相関
出典:https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php
左図に日最高暑さ指数と熱中症患者発生率の相関図を示す。
左図より日最高暑さ指数が28℃を超えると熱中症患者発生率は急増する。
暑さ指数28℃とはどのくらい?
暑さ指数28℃とは乾球温度が31℃以上で湿球温度が24℃以上の時が一つの目安となる。
出典:https://korekara-maps.jp/2693/
左図に気温および湿度と暑さ指数の相関図を紹介する。
WBGTの値はある程度気温と相対湿度にそれぞれ比例することが確認できる。
暑さ指数28℃となるときの各温度、相対湿度について抜粋して下表に記す。
暑さ指数[℃] | 温度[℃] | 相対湿度[%] |
---|---|---|
28℃ | 30℃ | 65% |
28℃ | 28℃ | 75% |
28℃ | 26℃ | 90% |
28℃ | 25℃ | 100% |
クリモグラフで見る東京の温湿度と暑さ指数
下図に日本各地のクリモグラフを記す。
横軸に1日の最大比エンタルピー時の相対湿度、縦軸に1日の最大比エンタルピー時の外気温度を示す。
対象期間は2022年の6月から10月とし、気象庁よりデータを引用した。
7月、8月はほとんどの日において暑さ指数28℃を超えていることがわかる。
東京の外気温湿度の推移
下図に東京における2000年から2020年の外気温湿度の推移を示す。
横軸に年度別月平均相対湿度、縦軸に年度別月平均外気温度を示す。
年々外気温度、外気相対湿度ともに上昇傾向であることがわかる。
現状既に暑さ指数が28℃を超えている。
また今後さらに外気温度および外気相対湿度の上昇の可能性が示唆される。
つまり暑さ指数が28℃どころからさらに上昇する可能性がある。
つまり熱中症を回避するためにはエアコンの存在は必要不可欠だ。
まとめ
今回はエアコンの必要性について紹介した。
今後さらに熱中症が発生する可能性がある。
現状エアコンを未導入の家庭はこれを機に是非ともエアコンを導入して頂ければと思う。
そして熱中症のリスクから身を守っていただきたい。
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