【これならわかる】地中埋設標の設置位置を紹介

こんにちは。

設計を行っていて普段あまり気にすることのない項目。
その一つが地中埋設標ではないだろうか。
地中埋設標は設計を行っている最中に気にしないが故に比較的設計に見込み忘れることが多い。
そもそもどこに地中埋設表を見込んだらよいかわからない方も多いだろう。

今回は地中埋設標の設置位置を紹介する。

地中埋設表の設置箇所

標準仕様書によれば「屋外地中配管の分岐及び曲り部には、標準図(地中埋設標)による地中埋設標を設置する。なお、設置箇所は特記による。」と記載がある。

絵に起こすと左図の通りとなる。
標準仕様書によれば直管部は地中埋設標を設置する必要がない。(直管部の長さ関係なしに地中埋設標の設置は必要がない。)

地中埋設標の種類

地中埋設標には鉄製とコンクリート製の二種類がある。
特に決まった使い分けはないが以下のように使い分けされることが多い。

舗装部未舗装部
鉄製またはコンクリート製コンクリート製

地中埋設標設置の対象となる配管

地中埋設標を設置する配管は屋外埋設管すべてが対象となるわけではない。
具体的には排水管は地中埋設標を設置する必要がない。
理由としては排水管の場合は排水管の曲がりがある部分に必ず排水桝が設置されるためだ。
排水桝の地上部分にはマンホール蓋が露出する。
そのためマンホールを開ければ排水管がどの方向へつながっているかがわかる。

つまり基本的に排水管以外の埋設配管全てに対し地中埋設標を設置する必要がある。

地中埋設表示テープ

地中埋設表とセットで話題になることが多い地中埋設表示テープについても紹介する。
地中埋設表示テープは地中埋設管を傷つけることがないように地中に配管がある旨を知らせるためのテープだ。

イメージとしては左の写真の通りだ。
テープ状の製品を地中に埋める。
設置高さとしてはGL-30~60cm程度かつ配管よりも浅い高さとすることが多い。

まとめ

今回は地中埋設標の設置位置を紹介した。
ついつい忘れがちな地中埋設標。
比較的数量が多くなりがちなので忘れずに設計図へ見込むようにされたい。

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