【初心者向け】m2(平米)と坪の換算方法 -それぞれの起源から含め紹介-

こんにちは。

現在においても、建築業界ではm2(平米)と坪のどちらも使用されることが多い。
特に最近の若者は比較的m2で表現する方が慣れているはずだ。
実際に一級建築士試験や、二級建築士試験においてもm2で面積を記載することも多い。

今回はm2と坪の起源や換算方法を紹介する。

「坪」は、日本で面積を表す伝統的な単位であり、歴史的には広く使われていた。
かつては、建築や不動産の分野で特に一般的であった。

坪は過去に日本で使用されていた単位

坪は、日本の伝統的な面積の単位であり、江戸時代から明治時代にかけて広く使われていた。
1坪は、約3.3平方メートルに相当する。
農地の広さや家屋の床面積を測るのに便利な単位として利用されていた。

坪が禁止されたわけ

日本では、明治時代にメートル法が導入され、計量法が整備される過程で、正式な単位としての使用が徐々に制限されるようになった。
具体的には、1951年に制定された「計量法」により、坪は公式な取引や表示において使用することが禁止された。
この法律は、メートル法に基づく統一的な計量単位を確立するためのものであった。
そのため、現在では、正式には坪を使用することができない。

実は現在も建築業界では坪は使われている

現在でも、坪は日常生活や特定の業界で広く使われている。
特に、建築業界では、土地の広さや建物の面積を表すために坪が頻繁に用いられている。
実際に概算を算出する際においても、坪単価といった形で金額を算出することもある。

m2(平米)の概要

m2(平米)は、面積を測るためのメートル法(SI単位系)の単位であり、その起源は18世紀後半のフランス革命時代にまで遡る。

メートル法の起源

1790年代、フランス革命のさなかにおいて、度量衡の統一が強く求められるようになった。
当時、地域ごとに異なる単位が使われており、これが商取引や科学研究の障害となっていた。
これを解消するため、フランスの国民公会は1791年に新しい単位系を制定することを決定し、科学者の協力を得てメートル法が生まれた。

メートルは地球の子午線弧の1千万分の1を基準として定められた。
こうして自然に基づく普遍的な基準が提供され、1795年にメートル法が公式に採用された。
これに基づき、面積の単位として平方メートル(平米)が定義された。

メートル法の国際的普及

メートル法はフランス国内にとどまらず、国際的にも広がりを見せた。
1875年にはメートル条約(Convention du Mètre)が締結され、国際度量衡局(BIPM)が設立された。
これにより、メートル法は国際的な標準として広く受け入れられるようになり、世界各国で採用が進んだ。

日本における導入

日本では明治時代、西洋の技術や科学を取り入れる過程でメートル法の導入が進んだ。明治24年(1891年)には「度量衡法」が制定され、正式にメートル法が採用された。その後も幾度かの改正を経て、現在の「計量法」(平成4年法律第51号)においてメートル法が法定単位として定められている。

建築業界におけるm2(平米)

現在では、ほとんどの図面がメートル法で作成される。
そのため、必然的にm2(平米)を用いることとなり、坪よりもm2の方が一般的であると言える。

m2(平米)と坪の換算

m2(平米)と壺の換算式は以下のとおりとなる。
また、計算例も併せて紹介する。

項目m2(平米)
m2→坪1m20.3025坪
坪→m23.3057m21坪
計算例
m2→坪10m2 x 0.3025 = 3.025坪
坪→m25坪 x 3.3057 = 16.5285m2

まとめ

今回はm2と坪の起源や換算方法を紹介した。
現在では坪はほとんど目にすることがないかもしれない。
しかし、知っておいて損はないのでこの機会にぜひ覚えていただければと思う。

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