こんにちは。
普段設計を行っていると意匠担当から今回はキャットウォークが必要かどうか問われることがあるかと思う。
だが普段からキャットウォークという言葉を聞きなれていない限りはそもそも何を意味しているのかが分からないだろう。
今回はキャットウォークの意味や用途について紹介する。
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キャットウォークとは室内や室外の高所に設置する点検通路のことを示す。
そのため室内であれば高天井の室に設置されることが多い。
(高天井でなければそもそも高所に点検通路が不要であるため)
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出典:https://o-remo.co.jp/project/m-catwalk/
メンテナンス通路であるため左の写真のように人が一人通れるスペースであることが多い。
また高所に設置されるため基本的に手すりもセットで設置される。
キャットウォークの語源
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キャットウォークといえばもともと猫くらいしか通れない通路を意味することが多かった。
それがだんだんと波及して高所の点検通路をキャットウォークと呼ばれるようになった。
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出典:https://www.renoveru.jp/journal/12373
左のキャットウォークの写真を紹介する。
まさに猫しか通れない通路だと理解いただけるだろう。
キャットウォークの用途
窓の点検
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高天井部に窓が設置される場合にキャットウォークが設置されることがある。
窓廻りに設置されるキャットウォークは主に窓の清掃のためだ。
キャットウォークがないといちいち高所作業車をもってきて清掃する必要がある。
清掃を容易にするためにキャットウォークが設置されている。
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出典:https://www.timeout.jp/tokyo/ja/restaurants/art-museum-cafe
例えば左の写真は国立新美術館だ。
窓廻りに一定の間隔でキャットウォークが設置されている。
設備機器等の点検
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設備機器が高所に吊られる場合や法定点検が必要なFDなどのダクト配管附属品の点検を行うためにキャットウォークが設置されることがある。
本来はそんな状況にならないようにすることが望ましいがどうしても必要な場合は結果としてキャットウォークが設置される。
まとめ
今回はキャットウォークの意味や用途について紹介した。
キャットウォークの意味や意図を理解することでよりスムーズに設計できる。
そのため是非とも本稿を通じて理解を深めていただければと思う。
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