ドレンとは? -ドレン配管の意味から用途を紹介-

こんにちは。

空調設備設計を行っていると、「ドレン」といった用語をよく耳にすると思う。
また図面にもドレン管やドレン配管と記載されることがほとんどだ。
だが設計初心者の方からすれば「ドレン」とは一体なんぞやっと一体状態だ。

今回はドレン配管の意味から用途を紹介する。

ドレンとは凝縮水だ。
空気が冷やされることにより水分補保持できなくなった空気が凝縮水として発生する。
例えば窓面に発生する結露もドレンの一つだ。
またコップの表面に発生する結露もドレンとなる。

ドレンの略称

ドレンの略称は「Drainage」だ。
「ドレイネージ」と読む。
よく「Drainage Water」と呼ぶことも多い。

ドレン発生のイメージ

左図に結露のイメージを示す。
例えば20℃50%の空気が9.6℃まで冷やされることで水滴が発生する。

空気線図上でのドレン発生イメージ

上図に空気線図上でのドレン発生イメージを紹介する。
ある空気を冷やす際に過度に冷やそうとすると露点温度からは空気を冷やしきれなくなる。
そのさいに凝縮水を発生させることでさらに空気を冷やしている。

空調の際に発生するドレンとドレンが発生する機器

ドレンが発生する機器は空気を冷却する機器がほとんどだ。
身近な製品でいえばエアコンだ。
他にも空調機も空気の冷却を行うためドレンが発生する。

エアコン

エアコンの場合は左図のイメージとなる。
エアコン内部に空気を冷やすための冷媒管が接続される。
冷媒と室内の空気が交わる(熱交換する)ことで空気を冷やす。
冷やす過程で凝縮水として発生する水分がドレンとなる。
そのためエアコンへドレン管を接続する。

空調機

空調機の場合は左図のイメージとなる。
空調機内部に空気を冷やすための冷却コイルが設置される。
冷水と室内の空気が交わる(熱交換する)ことで空気を冷やす。
冷やす過程で凝縮水として発生する水分がドレンとなる。
そのため空調機へドレン管を接続する。

ドレンの配管径

ドレン管の配管径はほとんどの場合20A~50Aで設定される。
ドレンホースの場合は14mmといった場合も多い。
以下の記事でドレン管の排水量を試算したので気になる方は参照されたい。

まとめ

今回はドレン配管の意味から用途を紹介した。
本稿を通じて少しでもドレン配管への理解を深めていただければと思う。

あきしょー工房公式アプリ メカナビ!

機械設備に関する計算をはじめ、気象データ、表やグラフなどをアプリ内で公開。詳細はこちらよりご確認いただければと思う。

イラストや技術データ、ソフト、電子書籍のダウンロードは?

本ブログで紹介しているイラストや技術データ、電子書籍はすべてこちらで公開している。
興味がある方は是非ご確認頂ければと思う。
閲覧はこちらから!


より深く学びたい方は以下の書籍がおすすめ!



初心者マークとおさらば ダクト図の基本


本サイト経営者が執筆。
各設備の中でもダクト設備は特に覚えることが多い上に奥深いことが特徴だ。
そこで本書ではダクトに関する基礎的な知識を極力わかりやすく紹介。
まずは本書を通じてダクトの基本を身につけて頂ければと思う。
Kindle Unlimitedユーザーであれば無料で購読が可能だ。


購読はこちらから





初心者マークとおさらば 換気計画の基本


本サイト経営者が執筆。
各設備の中でも換気計画は、最も重要な設備の一つであり、基本中の基本である。
そこで本書では換気計画に関する基礎的な知識を極力わかりやすく紹介している。
本書を読めば基本的な換気計画の考え方を習得可能だ。
Kindle Unlimitedユーザーであれば無料で購読が可能だ。


購読はこちらから




初心者マークとおさらば エアコンの基本

本サイト経営者が執筆。
多くの家庭に設置されているエアコン。
近年では外気温度も年々上昇しております桝エアコンのニーズが高まっている。
そこで本書ではエアコンに関する基礎的な知識を極力わかりやすく紹介。
まずは本書を通じてエアコンの基本を身につけて頂ければと思う。
Kindle Unlimitedユーザーであれば無料で購読が可能だ。


購読はこちらから




初心者マークとおさらば 空気線図のよみかた

本サイト経営者が執筆。
参考書といえばどうしても難しい表現で記載されていることが多い。
難しい表現を使った書籍で理解を深めるためにはそれ相応の時間を要する。
本書はそんな難しい表現を極力使用せずに空気線図について紹介している。
今回をきっかけに空気線図を学びたい方にはぴったりだ。
Kindle Unlimitedユーザーであれば無料で購読が可能だ。


購読はこちらから



お悩み相談掲示板を始めました!
建築に関する内容やその他建築だけに関わらず、こちらへご相談ください!

Mechanical System
秋翔設計 -Akisho Architectural & Engineering Consultants-

コメント