空冷モジュールチラーの能力とCOPの推移

こんにちは。

国として掲げている脱炭素化の目標を背景に、各社でも脱炭素化に取り組む動きが増えつつある。
特に建物から排出されるCO2排出量は少なくなく、その中でも空調設備でのCO2排出量は無視しきれない。
空調設備の効率化を図るため、空冷モジュールチラーが導入されることが多いが、空冷モジュールチラーの能力によって機器効率が変化することをご存じでない方も少なくない。

今回は、空冷モジュールチラーの能力とCOPの推移について紹介する。

比較対象の空冷モジュールチラー

今回比較する対象となる空冷モジュールチラーは以下のとおり4メーカーの機器とする。
送水温度差は7℃差とし、1次ポンプ内蔵、電源は3φ200Vを対象とする。

メーカー 対象機器
D社 UWXY85G(E)(H)(C)~UWXY200G(E)(H)(C)
M社 CAHV-MP1180D(-P)(-N)~CAHV-MP2000D(-P)(-N)
N社 RUA-GP243H~RUA-GP563H
H社 RHGP1180AVP1~RHGP2000AVP1

定格能力と定格COP推移

冷却時

冷却時の定格冷却能力と冷却時定格COPを下図に示す。
いずれのメーカーにおいても定格能力の増加に伴い、定格COPが低下することが確認できる。

加熱時

加熱時の定格加熱能力と加熱時定格COPを下図に示す。
全体の傾向としては、いずれのメーカーにおいても定格能力の増加に伴い、定格COPが低下することが確認できる。

熱源機COPの変化に伴うWEBPRO(省エネ法)上の推移

概要

次に空冷モジュールチラーの定格COPが省エネ法上のWEBPRO(標準入力法)に与える影響について紹介する。
具体的には、標準入力法でサンプルとして公開されている事務所モデル(標準入力法)をベースに、以下の条件を変更し、定格COPを可変させることで検討した。
(冷却・加熱COPともに同じ数値とした。)

N0. 変更内容
1. 熱源機を空冷モジュールチラーに変更
2. 加熱時送水温度を45℃に変更
3. 送水温度差を7℃に変更

WEBPROによる省エネ性能の比較

WEPPROによる省エネ性能の比較について紹介する。
定格COPの低下に伴い、BEIac,BEIともに数値が上昇(省エネ効果が低減)していることがわかる。
したがって、よりCOPの高い能力の低い空冷モジュールチラーを複数設置する方が、WEBPRO上では省エネ性能が高いこととなる。

まとめ

今回は、空冷モジュールチラーの能力とCOPの推移について紹介した。
能力の低い空冷モジュールチラーを複数設置し省エネ性能向上を図れる一方で、熱源機器の設置場所が増大する。
そのため、これらのバランスを考慮し空調計画することが望ましいだろう。

コメント