【これでわかる】均等表(給水計算)の使い方!

こんにちは。

給水の配管径を計算する際に使用することが多い均等表。
だが過去に一度も使用したことがない方からすれば均等表の使い方がちんぷんかんぷんだろう。

それもそのはずで建築設備設計基準では均等表の使い方について詳しい説明がない。
そのため頭を抱えた方も多いはずだ。

今回は給水計算に用いられる均等表の読み方を紹介する。

均等表とは

■硬質塩化ビニルライニング鋼管

  15 20 25 32
15 1.0      
20 2.5 1.0    
25 5.2 2.1 1.0  
32 11.1 4.4 2.1 1.0
40 17.2 6.8 3.3 1.5
50 33.7 13.9 6.4 3.0
65 67.3 26.8 12.8 6.1

出典:建築設備設計基準

均等表とは主に給水の管径を決定する際に用いられる表のことだ。
左表に硬質塩化ビニルライニング鋼管の均等表を紹介する。
横軸および縦軸にそれぞれ配管径が記載されている。
それぞれの配管径の交点に数値が記載されている表が均等表と呼ばれる。

均等表の読み方

例題1

例えば接続配管径20Aの衛生器具が10個接続されている場合における給水配管径を考える。

まずは衛生器具の同時使用率を確認する。
以下に換算係数を紹介する。
衛生器具数10個なので換算係数は30[%]だ。
つまり衛生器具の単位数は 10[個] x 30[%] = 3 となる。

換算係数[%]

器具数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 15 20 30
換算係数 100 70 57 50 44 40 37 35 32 30 23 20 17

出典:建築設備設計基準

■硬質塩化ビニルライニング鋼管

  15 20 25 32
15 1.0      
20 2.5 1.0    
25 5.2 2.1 1.0  
32 11.1 4.4 2.1 1.0
40 17.2 6.8 3.3 1.5
50 33.7 13.9 6.4 3.0
65 67.3 26.8 12.8 6.1

出典:建築設備設計基準

まずは均等表の横軸に着目する。
配管径20Aなので20A(朱書き部分)に着目する。

■硬質塩化ビニルライニング鋼管

  15 20 25 32
15 1.0      
20 2.5 1.0    
25 5.2 2.1 1.0  
32 11.1 4.4 2.1 1.0
40 17.2 6.8 3.3 1.5
50 33.7 13.9 6.4 3.0
65 67.3 26.8 12.8 6.1

出典:建築設備設計基準

次に配管径20Aから下に下って単位数3を満足する最小の数値を確認する。
今回の場合だと4.4単位(朱書き部分)が該当する。

■硬質塩化ビニルライニング鋼管

  15 20 25 32
15 1.0      
20 2.5 1.0    
25 5.2 2.1 1.0  
32 11.1 4.4 2.1 1.0
40 17.2 6.8 3.3 1.5
50 33.7 13.9 6.4 3.0
65 67.3 26.8 12.8 6.1

出典:建築設備設計基準

4.4単位(朱書き部分)から左に沿っていくと配管径32と記載がある。(朱書き部分)
つまり20Aの衛生器具が10個分接続される大元の配管径は32Aで十分ということになる。

例題2

例えば接続配管径20Aの衛生器具が20個接続されている場合における給水配管径を考える。
また今回は硬質ポリ塩化ビニル鋼管とする。

まずは衛生器具の同時使用率を確認する。
以下に換算係数を紹介する。
衛生器具数20個なので換算係数は20[%]だ。
つまり衛生器具の単位数は 20[個] x 20[%] = 4 となる。

換算係数[%]

器具数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 15 20 30
換算係数 100 70 57 50 44 40 37 35 32 30 23 20 17

出典:建築設備設計基準

■硬質ポリ塩化ビニル鋼管

  13 16 20 25 30
13 1.0      
16 1.7 1.0      
20 3.1 1.8 1.0    
25 5.6 3.2 1.8 1.0  
30 9.8 5.7 3.2 1.8 1.0
40 19.2 11.1 6.2 3.4 2.0
50 36.4 21.1 11.7 6.5 3.7
65 74.6 43.2 24.0 13.4 7.6

出典:建築設備設計基準

まずは均等表の横軸に着目する。
配管径20Aなので20A(朱書き部分)に着目する。

■硬質ポリ塩化ビニル鋼管

  13 16 20 25 30
13 1.0      
16 1.7 1.0      
20 3.1 1.8 1.0    
25 5.6 3.2 1.8 1.0  
30 9.8 5.7 3.2 1.8 1.0
40 19.2 11.1 6.2 3.4 2.0
50 36.4 21.1 11.7 6.5 3.7
65 74.6 43.2 24.0 13.4 7.6

出典:建築設備設計基準

次に配管径20Aから下に下って単位数4を満足する最小の数値を確認する。
今回の場合だと6.2単位(朱書き部分)が該当する。

■硬質ポリ塩化ビニル鋼管

  13 16 20 25 30
13 1.0      
16 1.7 1.0      
20 3.1 1.8 1.0    
25 5.6 3.2 1.8 1.0  
30 9.8 5.7 3.2 1.8 1.0
40 19.2 11.1 6.2 3.4 2.0
50 36.4 21.1 11.7 6.5 3.7
65 74.6 43.2 24.0 13.4 7.6

出典:建築設備設計基準

6.2単位(朱書き部分)から左に沿っていくと配管径40と記載がある。(朱書き部分)
つまり20Aの衛生器具が20個分接続される大元の配管径は40Aで十分ということになる。

均等表一覧

以下に均等表の一覧を紹介する。

■硬質塩化ビニルライニング鋼管

  15 20 25 32
15 1.0      
20 2.5 1.0    
25 5.2 2.1 1.0  
32 11.1 4.4 2.1 1.0
40 17.2 6.8 3.3 1.5
50 33.7 13.9 6.4 3.0
65 67.3 26.8 12.8 6.1

出典:建築設備設計基準

■硬質ポリ塩化ビニル鋼管

  13 16 20 25 30
13 1.0      
16 1.7 1.0      
20 3.1 1.8 1.0    
25 5.6 3.2 1.8 1.0  
30 9.8 5.7 3.2 1.8 1.0
40 19.2 11.1 6.2 3.4 2.0
50 36.4 21.1 11.7 6.5 3.7
65 74.6 43.2 24.0 13.4 7.6

出典:建築設備設計基準

■ステンレス鋼管

  13 20 25 30
13 1.0      
20 2.5 1.0    
25 5.1 2.1 1.0  
30 8.1 3.2 1.6 1.0
40 15.3 6.1 3.0 1.9
50 21.9 8.8 4.3 2.7
60 39.0 15.6 7.6 4.8

出典:建築設備設計基準

■ポリエチレン管

  13 20 25 30
13 1.0      
20 2.0 1.0    
25 3.9 1.8 1.0  
30 8.0 3.8 2.0 1.0
40 11.2 5.4 2.8 1.3
50 21.0 10.1 5.3 2.6

出典:建築設備設計基準

まとめ

今回は給水の管径を決定する際に用いられることが多い均等表の使い方について紹介した。
給水管径の決定にあたり均等表以外の計算方法もある。
だが、均等表は読み方さえわかればはかなり容易に計算が可能だ。
そのためぜひとも計算方法を習得することをお勧めする。

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