こんにちは。
普段設計業務を行なっていると、よくA材やB材といった用語を耳にすることがある。
いわゆる略語であるため、これらの用語を知らないと何の話をしているのかが全くわからない。
結果として、仕事の話なのにも関わらず、話が全く合わないといったことすらあり得る。
今回はA材とB材の違いを紹介する。
例えば、空調換気設備であれば、各材料は下表の通り、大きく「機器類」、「配管・ダクト」、「配管付属品・ダクト付属品」に分類される。
このうち、機器類が一般的にA材に分類され、その他がB材に分類される。
機械設備の各材料 | ||||
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空調換気設備 | 空調設備 | 空調機器 | 熱源機器、ポンプ等 | A材 |
配管 | 配管 | B材 | ||
配管付属品 | バルブ、保温、吊材等 | B材 | ||
ダクト | ダクト | B材 | ||
ダクト付属品 | 保温、吊材 | B材 | ||
換気設備 | 換気設備機器 | ファン | A材 | |
ダクト | ダクト | B材 | ||
ダクト付属品 | 保温、吊材 | B材 | ||
排煙設備 | 排煙設備機器 | ファン | A材 | |
ダクト | ダクト | B材 | ||
ダクト付属品 | 保温、吊材 | B材 |
A材とB材の判断基準
A材とB材の主な判断基準としては、その部材が高価であるかどうかが挙げられる。
結果として高価な部材とは、機器類を示すことがほとんどとなる。
A材とB材の判断基準 | |
---|---|
A材 | 高価な部材(主に機器類) |
B材 | 安価な部材 |
A材の具体的材料
A材の具体的材料としては大きく下表の通りとなる。
主に機器表や衛生器具表で表現する材料がA材に分類されることが多い。
A材 | |
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空調設備 | チラー・冷温水発生機・パッケージエアコン・ポンプ・送風機等 |
衛生設備 | 衛生器具・加圧給水ポンプ・水中ポンプ・受水槽等 |
消火設備 | 消火ポンプ・消火用補助水槽・補助加圧ポンプユニット・消火栓箱等 |
B材の具体的材料
B材の具体的材料としては大きく下表の通りとなる。
主に仕様書や平面図上で表現される材料がB材に分類されることが多い。
B材 | |
---|---|
空調設備 | ダクト・ダンパー・チャンバー・消音エルボー・配管・バルブ・保温等 |
衛生設備 | 配管・バルブ・掃除口・排水目皿等 |
消火設備 | 配管・バルブ・スプリンクラーヘッド等 |
まとめ
今回はA材とB材の違いを紹介した。
A材とB材のそれぞれの違いを理解することで、今後建築業界の会話をよりスムーズに進めることができるようになるはずだ。
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