【4コマ漫画】建築設備と『受水槽』

【概要】

給水方式には大きく「直結方式」「直結増圧方式」「受水槽+加圧給水方式」がある。最近では建物の耐震性能の工場と言った観点から受水槽が用いられることが多い。受水槽があれば、水道管が破断した場合においても、水槽内の水を使用することは可能である。つまり、受水槽により、多少なりとも災害時のバッファーとなってくれる。

そんな受水槽だが、上水を貯水するため、受水槽の設置や運用に関して様々な規制がある。例えば、計画時においては受水槽の6面点検が可能なように計画を行う必要がある。つまり、受水槽のどの面からでも確実に点検ができるように、受水槽周囲に点検スペースを設ける必要がある。他にも、受水槽内に虫が入りこまないように防虫網の設置なども求められる。

【設計段階での確認事項】

建物の計画を行う際に、災害時に対しての考え方を整理する必要がある。これらの与条件となる部分は、施主の意向を反映させる必要があるため、設計初期段階で確実に方針を決められるように施主と打ち合わせを行うべきである。

受水槽を設置するメリットは上記で説明した内容の他にも給水管引込径を小さくできることにある。一方、受水槽を設置しないことによるメリットは、設備スペースの縮減だろう。受水槽設置スペースを確保する必要がないため、より自由度の高い計画を行うことが可能となる。

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