【4コマ漫画】建築設備と『雨水利用設備』

【概要】
雨水利用設備とは、建物や敷地内に降った雨水を集めて、建物内の設備として利用するシステムのことだ。
雨水を再利用することで、建物で使用する上水量を効果的に減少させることができる。
このシステムの導入により、環境負荷を軽減し、水資源の節約にも貢献できる。
しかし、雨水は基本的に飲料水としては適していない。
そのため、トイレの洗浄水や庭木の灌水(植栽への散水)などの用途に限定される。

【設計段階での確認事項】
建物に雨水利用設備を導入するかどうかを検討することが重要である。
特に雨水利用設備の導入にかかる費用と、その効果を十分に考慮して提案・決定することが求められる。
建物の規模や用途によっては、雨水利用設備の導入が経済的なメリットをもたらさない場合も少なくない。
そのため、慎重な検討が必要だ。
また、雨水利用設備の導入に伴い、ろ過装置の設置が必要となることが多い。
雨水を集める際に、雨水だけでなく、様々なゴミや汚れが混ざることが多いため、これらを除去するためのろ過装置が欠かせない。

さらに、雨水を効率的に利用するためには、ピット内に雨水を貯留するスペースを確保する必要がある。
雨水は毎日得られるものではなく、降雨の有無に左右されるため、ある程度の容量を持つ雨水貯留槽を事前に準備しておくことが重要である。
この貯留槽によって、雨水を必要なときに利用できるようにすることが可能となり、安定した雨水利用が実現する。
以上の点を考慮し、最適な雨水利用設備の設計と導入を行うことが求められる。

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