【エクセル講座】sumif関数とsumifs関数の使い方

こんにちは。

普段エクセルを使用していると、ある条件下を基に合計値を算出することができないかなどと思うことがあるはずだ。
毎回のようにsum関数だけを用いて、対象とするセルを手動で選定していくのは心が折れる。
それだけで時間がかかってしょうがない上に、少しセルを移動させただけで再度集計する必要がある。
時短のためにもsumifとsumifsの関数をマスターして頂ければと思う。

今回はsumif関数とsumifs関数の使い方を紹介する。

まずはSumif関数とSumifs関数をマスターできるとどんなことができるか一例を紹介する。

sumif関数でできること

sumif関数で1月の合計額を算出

左図に示す通り、sumif関数を使用すれば1月の合計金額を素早く算出することができる。

sumif関数を使用した応用例

例えば1月と2月の合計金額の表示を入れ替えたい場合は、左図の通り瞬時に対応することも可能だ。

sumifs関数でできること

sumifs関数で1月1日の合計額を算出

sumifsを使用すれば複数の条件を指定してその条件に含まれる合計額を算出することが可能だ。
例えば左図の場合では「1月」と「1日」の2つを条件として合計金額を算出した。

sumifs関数を使用した応用例

左図のように任意の日時を素早く入れ替えて、合計金額を即座に算出することも可能だ。

sumifs関数とsumif関数とは

Sumif関数

sum + if 関数に分解が可能。
sumは「合計」を意味する。
ifは「もしも」を意味する。
つまりある条件に含まれる数値を合計することができる関数

Sumifs関数

sum + ifs関数に分解が可能。
sumは「合計」を意味する。
ifsは「もしも(複数)」を意味する。
つまりある条件(複数)に含まれる数値を合計することができる関数

sumif関数とsumifs関数はどちらもある条件に含まれる数値を合計することができる関数だ。
sumif関数とsumifs関数の違いは条件を1つだけ指定するか、複数指定するかといった違いがある。
sumifs関数はsumif関数の上位互換だと思っていただいてよい。

sumif関数とsumifs関数の数式

sumif関数の数式

数式

=sumif(範囲、検索条件、[合計範囲])

sumif関数の数式は上記の通りとなる、範囲で合計対象とする範囲もしくは検索条件の範囲を指定する。
次に検索条件で指定した範囲の検索条件を指定する。
最後に合計範囲で合計対象とする範囲を指定する。

sumifs関数の数式

数式

=sumifs(合計対象範囲、条件範囲1、条件1、条件範囲2、条件2、・・・)

sumifs関数の数式は上記の通りとなる。
合計対象範囲は、合計対象とする範囲を選択する。
条件範囲は条件の対象とする範囲を選択し、条件は条件範囲の条件を設定する。

sumif関数とsumifs関数を使ってみよう

sumif関数とsumifs関数を使用するにあたり、その元データとなる左図をそれぞれエクセルへ入力してみよう。

sumif関数を使ってみよう その1

まずは金額が400よりも大きくなる場合のみを抽出して合計金額を算出する。
つまり500円+600円=1,100円となるような式を作成する。
「F3」のセルに早速以下の数式を記載する。
難しければコピーペーストで「F3」のセルへ貼り付けていただいても構わない。
「D3」から「D8」を対象範囲として、対象範囲のセルが「>400」となる金額のみを合計対象とした。

数式

=sumif(D3:D8,”>400″)

結果は左図の通りとなる。
「>400」のところを「>=400」とすれば、400円も含まれることとなり合計額が1,500円となる。
また「>」や「<」等、文字を使用する場合は「””」で囲う必要がある。

sumif関数を使ってみよう その2

次は1月の合計金額を算出する。
つまり結果が600円となる式を作成する。
「F3」のセルに早速以下の数式を記載する。
難しければコピーペーストで「F3」のセルへ貼り付けていただいても構わない。
「B3」から「B8」を対象範囲として、対象範囲のセルが「1月」となる部分の合計金額(合計対象範囲「D3」から「D8」)のみを合計対象とした。

数式

=sumif(B3:B8,”1月”,D3:D8)

結果は左図の通りとなる。
「1月」のところを「2月」とすれば、2月の合計金額が算出され、1,500円となる。
また「1月」や「2月」は、数字だけでなく文字が含まれているため、「””」で囲う必要がある。

応用編

sumif関数の応用として「F2」セルに1月や2月を入力し、「F2」セルに記載された条件を指定する関数に書き換えてみよう。
数式は以下の通りとなる。

数式

=sumif(B3:B8,F2,D3:D8)

左図の通り出力されれば成功だ。

sumifs関数を使ってみよう

次にsumifs関数を使用してみよう。
1月1日の合計金額を算出する。
つまり結果が300円となる式を作成する。
「F3」のセルに早速以下の数式を記載する。
難しければコピーペーストで「F3」のセルへ貼り付けていただいても構わない。
「B3」から「B8」を対象範囲として、その対象範囲のセルが「1月」かつ「C3」から「C8」を対象範囲として、その対象範囲のセルが「1日」となる部分の合計金額(合計対象範囲「D3」から「D8」)のみを合計対象とした。

数式

=sumifs(D3:D8,B3:B8,”1月”,C3:C8,”1日”)

結果は左図の通りとなる。
「1月」のところを「2月」とすれば、2月1日の合計金額が算出され、900円となる。

応用編

sumif関数の応用として「F2」セルに1月や2月を入力、「F3」セルに1日や2日を入力し、「F2」「F3」セルに記載された条件を指定する関数に書き換えてみよう。
なお、数式は「F4」セルに入力しよう。
数式は以下の通りとなる。

数式

=sumifs(D3:D8,B3:B8,F2,C3:C8,F3)

左図の通り、出力できれば成功だ。
1月や1日の部分を自由に書き換えてみよう。

まとめ

今回はsumif関数とsumifs関数の使い方を紹介した。
建築関連の業務に携わる限り、sumif関数やsumifs関数は使用頻度は非常に多い。
そのためマスターできるまで何度も繰り返し学習しよう。

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