【エクセル講座】ファイル名を一括変更する方法 -batファイルを利用した方法を紹介-

こんにちは。

 

設備設計を行っていると成果品提出等の際にファイル名を一括で変更して指定のファイル名での提出が求められる場合がある。
最初からそのファイル名で作業すればよいのに!と思われる方もいるかもしれない。
だがその指定のファイル名が必ずしもわかりやすいファイル名であるとは限らない。
少なくとも筆者の場合はA001,002などといったファイル名で提出することもあった。
そんな時にファイル名を簡単に一括変更ができれば大変楽だろう。

 

今回はエクセルを用いてファイル名を一括変更する方法を紹介する。

ファイル名一括変更前後のイメージは以下の通りだ。
以下の「名前変更.bat」をダブルクリックするだけで名前の一括変更が可能なファイルの作り方を紹介する。

実行前

実行後

フォルダ名の一括変更だけでなく以下のようにT-fas等の各種ソフトのファイル名を一括変更することも可能だ。

実行前

実行後

作成方法

作成手順

今回の作成手順を紹介する。
まず。エクセルにファイル名の変更前後を入力する。
その後、エクセルファイルをBatファイルに書き換える。
そしてBatファイルを実行しファイル名を一括変更する。

エクセルを開く

まずはエクセルを開こう。

変更前のファイル名一括取得する

パスのコピーを押す

まずは名前を変更したいファイル名を一式取得しよう。
変更対象とするファイル名を一式選択したのちに「Shift」キーを押しながら右クリックをする。
次に「パスのコピー」を選択して一括コピーを行う。
(パソコンの機種によっては単に右クリックをした場合でも「パスのコピー」が表示される)

パスを貼り付け

「パスのコピー」を選択後、エクセルのセル「B1」に貼り付けを行う。
「Ctrl」+「V」で貼り付けが可能だ。
貼り付け後は左図のようなパスが各セルに表示される。

パスを置換して一括削除

C:から始まるパスは今回のファイル名の変更には必要ない。
そのため末尾に記載されているファイル名以外は一括置換を行い削除しよう。
どのセルでも良いが、不要な部分のパスをコピーする。
次に「Ctrl」+「H」で左図に示す画面を表示する。
「検索する文字列」にコピーしたパスを貼り付けする。

置換後

貼り付け後「全て置換」をクリックすると、左図の画面のように名前を変更される。

変更後のファイル名を設定する

変更後のファイル名を入力

次に変更後のファイル名をC列に入力する。
注意点が拡張子を含めて入力する必要があることだ。
ここで注意されたいことが、拡張子は絶対に間違って入力しないことだ。
本プログラムは問答無用でファイル名を変更する。
そのため、拡張子が間違っているとファイル自体が壊れるリスクがある。

A列に「Rename」を入力する

Renameを入力

左図に示す通り、A列に「Rename」と入力する。
このRenameによりbatファイルでファイル名を一括変更するプログラムを実行することが可能だ。

名前を付けて保存 csvファイルで保存する

作成したエクセルファイルをcsvファイルで保存する。
手順としてはまず名前を付けて保存を選択する。
次に下図に示す通り、ファイルの種類をcsv(コンマ区切り)を選択する。
すると、拡張子がcsvとなって保存されるはずだ。

なお、上書き保存でエクセルファイル自体も保存しておくと、以後使いまわしができる。

CSVで出力

csvファイルをbatファイルに変換する

ファイル名の拡張子をcsvからbatに変更する。
名前の変更から「.」以降を手入力で変更してしまって構わない。
(ファイルが使用できなくなる恐れがあるとアラートが出るが無視して問題ない)

batファイル変換前

batファイル変換後

拡張子が表示されないときは

拡張子が表示されないときはパソコンの設定を変更する必要がある。
フォルダ上部に表示されている「表示」をクリックする。
その後詳細のメニュが出てきた後も「表示」をクリックする。
クリック後「ファイル名拡張子」が表示されているのでクリックし拡張子以降の表示を有効化する。

拡張子の表示

batファイルをダブルクリック

最後に作成したbatファイルをダブルクリックすると一括でファイル名が変更される。

実行前

実行後

まとめ

今回はエクセルを用いてファイル名を一括変更する方法を紹介した。
batファイルを用いたファイル名の変更は慣れると大変便利だ。
その反面、特に変更後のファイル名を間違ってしまうとファイル自体が開かないといったトラブルが発生する恐れがある。
そのため細心の注意を払って、利用を行っていただければと思う。
(本稿で紹介したプログラムを使用する際はバックアップを取ることを強く推奨する。)

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