【概要】
機械換気方式は大きく「第一種機械換気方式」「第二種機械換気方式」「第三種機械換気方式」に大別される。
「第一種機械換気方式」は給気、排気ともに機械(ファン)を用いて換気する方式である。「第二種機械換気方式」は機械(ファン)を用いて給気を行い、自然排気によって排気を行う方式である。「第三種機械換気方式」は自然給気によって給気を行い、機械(ファン)を用いて排気を行う方式である。
これらの機械換気方式は室用途によって使い分けを行うことが多い。例えば、居室であれば、第一種機械換気方式もしくは第二種機械換気方式を用いることが多い。また、トイレやゴミ庫などの臭気が発生する室は、第三種機械換気方式を用いる。その他にも、室内の空気質をある程度きれいに保ちたい場合は第二種機械換気方式、有害物質などが発生する室は第三種機械換気方式が用いられる。
【設計段階での確認事項】
設計段階では、各室の与条件を整理することがとにかく重要である。室名称からトイレやゴミ庫などは、臭気が発生する室であることは明らかである。しかし、病院や、研究所、工場などの用途の場合、室名称からどのように使用されるかがわからない場合が多い。そのため、設計時に実際に建物を使用している方からヒアリングを念入りに行うことが重要である。ヒアリングを行う際には、口頭だけでの確認はおすすめできない。必ず平面図もしくは平面プロット図などを用いて、室の具体的な使われ方を把握することが重要である。
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