自宅見える化計画 -室内CO2濃度分析-

こんにちは。

普段はあまり意識されることのないCO2濃度であるが、近年の感染症の流行を契機として、関心を持つ人も増えていると考えられる。
CO2濃度を可視化するだけであれば、測定器を購入することで容易に実現できるが、せっかく導入するのであれば、そのデータを分析することで、より理解を深めることができる。

本稿では、スイッチボットを用いた室内CO2濃度の分析について紹介する。

スイッチボットの概要

SwitchBot(スイッチボット)は、スマートホームを簡単に実現するためのIoT機器を提供しているメーカーである。
スイッチボットは中国が拠点だが、東京に日本法人も構えている。
もともとは「スイッチを物理的に押すロボット」からスタートし、現在では、温湿度計やスマートプラグ、スマートロック等の幅広い製品を展開していることが特徴である。

様々なスイッチボットの製品を組み合わせることで、既存の家電をそのままスマート化できるのが最大の特徴である。

スイッチボットの概要については以下でも紹介しているためご確認いただきたい。

CO2濃度に関する基準

建築物衛生法(いわゆるビル管法)においては、室内の空気環境の指標の一つとして、CO2濃度を1,000ppm以下とすることが定められている。

この法律は、一般的な事業所や店舗など、不特定多数の人が利用する一定規模以上の建築物を対象としており、具体的には延べ床面積が3,000㎡以上(学校は8,000㎡以上)の建築物に適用される。

CO2濃度は、室内の換気状態を示す代表的な指標であり、濃度が高くなるほど換気が不足している可能性が高いと判断される。
そのため、1,000ppm以下という基準は、在室者が快適かつ衛生的に過ごすための目安として設定されているものである。

今回も室内CO2濃度1,000ppmを一つの指標として分析する。

計測箇所と換気設備

下図に示すとおり、添付のリビングのテーブルの上に温湿度CO2濃度計を設置している。
今回は、温湿度CO2濃度計を用いて、室内CO2濃度を分析した。
なお、計測期間は2026/3/11から2026/4/10の1か月間とした。

また、外気の取入れはリビングおよびベッドルームのバルコニーに設けた換気口(給気口)から自然給気により行われている。排気については、浴室、便所、脱衣所に設置された排気ファンにより常時行われており、これらは24時間連続運転されている。
さらに、キッチンにはレンジフードが設置されているが、使用は主に朝食および夕食時の限られた時間にとどまっている。

室内CO2濃度分析

室内CO2濃度トレンド

下図に室内CO2濃度の推移を示す。
出張等による不在期間および土日については、図中で色分けしている。
筆者の生活パターンとして、平日日中はオフィス勤務のため不在となり、夕方に帰宅することが多い。
不在期間中は室内でCO2を発生させる要因がないため、濃度は概ね外気と同程度の400ppm前後で推移した。
一方、土日は在室時間が長くなる傾向があるため、平日と比べて室内CO2濃度が高くなる傾向が見られた。
しかし、期間中いずれの時間帯においても1,000ppmを超過することはなかった。

在室時室内温度-室内CO2濃度相関図

次に、在室時における室内温度と室内CO2濃度の相関図を示す。
室内温度については、日中の方が高くなる傾向がみられるものの、CO2濃度との明確な相関は確認できなかった。
一方、時間帯別に室内CO2濃度に着目すると、夜間はCO2濃度が低い傾向が確認できる。
これは、就寝中は人の活動量が低下し、CO2の発生量も小さくなるためであると考えられる。

まとめ

本稿では、スイッチボットを用いた室内CO2濃度の分析について紹介した。

スイッチボットに限らず、各種センサー機器を活用することで、これまで把握できなかった環境情報を可視化することが可能となり、生活の質の向上につながる。

これから環境の見える化を検討している場合には、一例として本稿のような分析が可能であることを参考にされたい。

コメント