【4コマ漫画】建築設備と『熱交換器』

【概要】
夏期であれば暑い外気、冬期であれば冷たい外気を換気として室内へ導入する。
外気を直接室内に導入すればするほど、室内の空調負荷(エアコンが運転する量)が増加する。
少しでも室内空気に近い温湿度まで近づけてから、外気を室内へ導入できれば、室内の空調負荷が減少する。
室内の空調負荷が減少すると、空調(エアコン)が頑張る量が減るため、建物の省エネ化につながる。
少しでも室内空気に近い温湿度まで近づけるために熱交換器が使用される。

例えば、外気温度35℃で室内温度が26℃の場合を考えてみる。
熱交換器を介さないと35℃の空気が直接室内へ流入する。
一方で、熱交換器を使用すれば、熱交換器によって35℃の空気が28℃程度まで低下する。
このように、熱交換器は外気を室内空気に近い温湿度にまで調整する役割を果たし、空調負荷を軽減し、結果的にエネルギー消費の削減に寄与する。

 

【設計段階での確認事項】
熱交換器は一般的にかなり普及している。
そのため、現在では、多くの建物に熱交換器が導入されるケースが多い。

個別空調では、熱交換器の採用を前提とした設計を行うことも多い。
しかし、熱交換器では、外気を完全に除湿することはできない。
そのため、ある程度の除湿が求められる室では、外気処理パッケージや空調機(エアハンドリングユニット)の採用を考えるべきだろう。
設計段階では、熱交換器の性能だけでなく、外気の除湿能力や空調機の総合的な性能も評価することが重要である。
熱交換器を使用することで得られる省エネ効果を最大限に引き出すためには、これらの要素を総合的に考慮し、最適なシステムを設計することが求められる。

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