まるで宇宙船?_国立新美術館へいってみた

今回は東京都港区にある国立新美術館へ訪れたのでレビュー。
デザインが斬新でまるで宇宙にいることを想像させられるような建物で感動した。外壁窓面にある安全対策のメンテナンスデッキは意図しない部分だったのかもしれないが内部を歩くだけでワクワクするような楽しい空間であった。

所在地

東京都港区六本木に位置する。
最寄駅は乃木坂駅で駅から直結で国立新美術館へ訪れることが可能。
駅直結ではあるが徒歩2-3分程度といったところか。

乃木坂駅からの道中

乃木坂駅から直結ということで、歩きながらパシャリ。

国立新美術館の道中も黒川さんが設計されたのだろうか。真っ白な壁に覆われ、よく駅にあるような広告も一切なく無機質な空間が続いていた。
個人的にはエスカレーターは少し残念ではあったが利便性を考えるとしょうがないのだろう。

エスカレーターで上っている途中に振り返って撮った写真。

自然光を取り入れていて空間全体が自然な雰囲気となっている。白い材料を用いているからこそ光が反射して自然光を有効利用できている気がする。

エスカレーターを上りきるとようやく建物の入り口へ到着と思いきや次はブリッジ。

ブリッジから撮った一枚だが開放感がすごい。
先ほどまであれだけ閉鎖的空間にいたからこそギャップを感じられる。
天気もよかったためなおさら映えた一枚。

国立新美術館

建物に入った瞬間から巨大な円形のコンクリートが。。。
また空間も吹抜けが全面的に押し出ていて圧巻。
人が小さく感じる。

中には展示を楽しむ人やカフェを楽しむ人など多くの人が訪れていた。
写真には写ってはいないが写真の手前側にはある展示の長蛇の列ができていた。(コロナのせい?)
また曲面でできた全面ガラス張りも圧巻だ。
空調的側面からいえば、吹抜け部は床吹き出しによる居住域空調。
ひとつ気になったところは制気口の設置位置があまりにもランダムだった。もっと規則的に並べた方がきれいな気がしたがそのあたりもデザインなのだろうか。

上の階から撮った一枚。
窓からの光の入り方がすごくきれい。
中に浮かぶような円形の空間ではカフェを楽しむことができる。
訪れた日も多くの人でにぎわっていた。

2Fの空調についても基本的には床吹き出しによる空調がメインで、吹抜け部との境にブリーズライン(天井)が設置されていた。
ブリーズラインにより熱処理の空間を分けているのだろう。
一か所気になった点としては階段が本空間から直結なのだが外部窓に面しているので吹出口がなかったこと。
西日が入ってくる上に全面ガラス張りなので夏は相当暑いことは間違いない。

せっかくなので展示をみてきた

せっかく国立新美術館に訪れたので展示を観ないともったいない!!ということで展示を観てみた。
「全日本アートサロン絵画大賞展」

恐らく誰でも応募可能なのだろうか。
作品数が1,000を超えるのではないかというくらいたくさんの作品が飾られていた。
その作品も非常に個性的で、観れば観るほどこんなに自由な発想があるんだと感動させられた。
写真は載せられないが個人的に好きな作品を以下に紹介する。

負けてたまるか

アート展のチラシの中央一番上の作品。
実際に作品を鑑賞するとわかるが絵のいたるところから悔しくて、まさに負けてたまるかといった強いメッセージが伝えられてきた。
具体的には少年や少年が負ぶっている子ども、ほかにも景色のディテールからメッセージが伝えられているのだと思う。

日向ひょっとこ夏祭り

ビールの空き缶が大量に描かれているのだがその空き缶が写真かっというくらい絶妙にリアル。
特に光が反射している部分や缶がへこんでいる部分がとてもリアルだった。

バベルの危機

なんとバベルの塔が鳥や虫に食べられている作品。
絵が非常に堪能なだけでなく、塔が食べられるという発想が面白い。
作品自体はすごくかわいい印象ではあるが、あり得ないことを描く作品ですごく感銘であった。

まとめ

国立新美術館は有名な建築であることが再認識可能。
そこに訪れるだけでまるで宇宙にいるかのような気分になれる不思議な空間。
また展示も常に何かしら開催されているため、計画なしに訪れても十分魅力を感じられると思う。

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