【4コマ漫画】建築設備と『屋内消火栓』

【概要】 

屋内消火栓は、建物利用者が使用可能な消火設備の一種であり、建物内部で火災が発生した際に迅速かつ効果的に消火活動を行うことを目的として設置されている設備である。最近では1人でも使用可能な屋内消火栓の普及が進んできたが、それでもなお、2人での操作を前提とした1号消火栓が設置されている建物が依然として数多く存在している。1人で操作可能なタイプの屋内消火栓としては、易操作1号消火栓、2号消火栓、および広範囲2号消火栓などが代表的な例として挙げられる。特に広範囲2号消火栓が登場してからは、その利便性や効率性が評価され、新規導入において易操作1号消火栓の採用例が減少傾向にあるのが現状である。 

屋内消火栓の設置が必要かどうかは、消防法に基づき建物の用途や規模によって判断されることがほとんどである。しかしながら、屋内消火栓は他の消火設備と比較すると設置や維持管理にかかる負担が比較的軽い設備であることから、結果的に多くの建物で屋内消火栓が必須設備として求められることが多い状況にある。 

【設計段階での確認事項】 

建物の用途や規模が確定した後は、設計段階で屋内消火栓の必要性を詳細に確認する必要がある。その際には、地方自治体ごとに制定されている火災予防条例についてもあわせて確認し、建物の所在地で特別な規定や追加要件がないかどうかを確認することが重要である。特に条例に基づき追加的な設備や配置が求められる場合があるため、早い段階での調査が求められる。 

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