【学生必見】建物のコンセプトの考え方-祖父母のための家編-

はいこんにちは。
建築を学ぶ学生でプランニングやコンセプトの考え方がよくわからないという方が大勢いるかと思う。
特に一体コンセプトとは何なんだろうか。
などと頭を悩ませている方も少なくない。
今回は住宅に着目して一案紹介するので上記で悩んでいる方に役立てばと思う。
(以下課題に対して架空の話もあるかと思うので参考程度に眺めてほしい)

祖父・祖母のための家

【背景】
近年ではサラリーマン世帯を中心に核家族化が進行している。
さらに都市部への人口流入の増加で、新たな土地を購入することが難しくなった。
そのため二世帯住宅が生まれた。
そんな二世帯住宅だが、当然いい面も悪い面も存在する。
特に悪い面としてはせっかくの二世帯住宅なのにもかかわらず敷地面積の制約やただ単に二世帯が住むことが可能な箱を用意しただけの住宅が乱立しているため二世帯住宅の良さを全く生かし切れていない現状がある。
そのため二世帯の間によるコミュニケーション不足問題が勃発し、完全分離型の二世帯住宅まで生まれるようになった。
更に極めつけであることが少子高齢化問題により今後さらに高齢化社会が加速する。
そのため二世帯住宅を強いられる家庭も今後さらに増えることから早い段階で二世帯住宅の本来の在り方が成立する住宅づくりを行う必要がある。

【コンセプト】
せっかくの二世帯住宅にもかかわらず完全分離にすること自体がナンセンスだ。
そのため「コンセプト:祖父や祖母とのコミュニケーションを活発化させるための家」を提案する。
特に二世帯住宅にすむ祖父や祖母が住宅に滞在する時間が最も長いことから祖父と祖母が常に住宅の中心にあるべきだ。
祖父母を取り囲むように父母、兄弟姉妹が巻き込まれていくような住宅づくりをすることで祖父母から常に父母、兄弟姉妹が何をしているか、もしくは父母、兄弟姉妹から見たら祖父母が何をしているかなどを可視化することができる。
可視化することが可能ということはその行動そのものがコミュニケーションの火種となってくれる。
特に日本の文化ではアイスブレイキングが下手だとされる。
そんな話しかけることが難しい文化だとしても誰かが常に何かを「していること」を実際に見ることでその「していること」をきっかけに会話を生むことが比較的容易にできるようになる。

【行動の可視化】
例えば祖父母がお庭で生け花でもしていたとしよう。
そんな生け花を行っている姿を家のどこからでも極力見えることが可能な空間を作る。
はたまたベッドルームで祖父母が読書をしている姿も家のどこからでも見ることができたらこれも会話のきっかけづくりになる。
人は特に趣味の話や今夢中になっていることに対して共感が得られるだけで幸せな生き物だからだ。

【家の中に気づきを】
はたまた現行の住宅の中には誰かが帰ってきてもそもそも祖父母が気付きすらしないことも多いことが実情だ。
かならず帰ってきたと認知できるように祖父母の部屋は玄関付近に設けることで解消できる。
また玄関から最も遠いところに父母、兄弟姉妹の室を配置することで必ず祖父母との生活動線と干渉させることができる。
干渉するということは何かをするときに必ず他の人がその行動を傍目でも見ることにつながる。

【多様な可視化】
他にも空間としての可視化もある。
例えば建物内にいる人の行動が建物内から可視化できる場合。
それいがいにも外にいる人の行動が建物内から可視化できる場合。
はたまた建物内にいる人の行動が外を通じて建物内から可視化できる場合など。
数えればきりがないが可視化というものそのものにバリエーションを持たせることでたとえ同じ行動であったとしてもまた違った見え方、感じ方をするものだ。

ということで今回紹介するプランがこちら。
平屋の建物。
突っ込みどころ満載だとは思うが30分程度で即席で作成したため容赦願う。

 

まとめ

デザインとしてのプロが描いたわけではないが、あくまでも学生の課題に対するその解答例として紹介した。
考え方がしっかりしていれば必然的に良いデザインの建物ができると思うので今回の事例が参考になればと思う。

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