【概要】
建物には水の使用が不可欠である。水は主に、トイレや手洗い、厨房など様々な用途で使用される。使用された水は、排水処理場で浄化され、海へ排出される。海の水分はやがて蒸発し、雲となり、雨となる。雨は適正に浄水処理が行われ、きれいな水として各建物へ供給される。このように水は自然界の中で循環している。
建物への水の供給方法としては、埋設されている水道管が使用されることが多い。しかし、地方等ではインフラが整っていないことも少なくない。そういった場合は、井水を使用する場合も多い。日本に限った話ではないが、地盤面よりも下には地下水があることがある。地下水を水源として建物の計画を行うことも可能である。
【設計段階での確認事項】
まずは、計画建物周辺のインフラ調査を行うことが大切である。施主がインフラ図を持っていることも多々考えられるため、まずは施主へ確認することが大切である。そのうえで、水道局や下水道局、電力会社、ガス会社等へ問い合わせを行い、建物周辺のインフラの情報を確定させる。井水を用いる場合は、井水を専門に取り扱っている業者へ連絡する必要がある。また、温泉を計画する場合は、地場で温泉専門の業者を探し、協力を仰ぐ必要がある。
インフラの整理は設計の与条件ともいえるほど重要である。そのため設計を行う際に、最もはじめに確認するべき事項ともいえる。インフラの条件が間違っていると、設備計画が根本から破綻しかねないため注意が必要である。
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