【4コマ漫画】建築設備と『建物の構成』

一般的な方から見た建物は、ただなんとなくそこにあるだけのものと感じることが多い。
しかし、特におしゃれな建物は外観や内観のデザインが優れており、見る人を魅了してやまない。
しかし、こうした建物を一つ作り上げるためには多大な労力と時間を必要とするのである。
建物には大きく分けて、デザインを考える意匠、建物の構造体を支える構造、空調や給排水を計画する機械、そして建物に電気や通信といったインフラを供給する電気が関わっている。

例えば建物を人に例えると、デザインは人の外見や服装にあたる部分である。
一方、構造は人の骨格を支えるものであり、機械や電気は人の血管や神経系統に相当する。
これらが全てが、バランス良く機能することではじめて快適で使い勝手の良い建物が完成するのである。

これらの全体のバランスを整えずに、デザインだけが良くても、使い勝手の良い建物は生まれることはない。
例えば、デザインだけを重視して、10階建ての建物にエレベーターを一切設けないとしたら、その不便さは容易に想像できるだろう。
また、デザインを優先するあまり、給排水や電気の供給に制約が生じると、実際に建物を利用する人々にとっては非常に使い勝手の悪いものと感じられるはずである。

建物を計画・設計する際には、これらの要素が全てバランス良く調和するように注意深く計画されるべきである。
デザインの美しさはもちろん重要であるが、それだけにとらわれず、構造の堅牢さや機械・電気設備の実用性も同様に重視しなければならない。

建物を作るという作業は非常に複雑で多岐にわたるプロセスを含み、それぞれの専門分野の知識と技術が結集して初めて成り立つ。
建物をただの箱として見るのではなく、その背後にある努力や工夫に思いを馳せることが、私たちの建物に対する理解を深める一助となるだろう。

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